Apple Watch

今年秋発表と見られるApple Watch Series 7(仮)に関しては、目下のところ生産が遅れているとの日経報道がありました。その原因の1つとして挙げられていたのが、血圧測定機能の追加(による組み立ての複雑化)です。


ところが、この噂は直後にアップルのインサイダー情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が「no chance(あり得ない)」と一蹴。そのため「Apple Watch Series 7には新たな健康関連センサーは追加されない」という従来の予測が再び有力となっています。

では、将来のApple Watchにはどのような健康機能が追加されていくのか。今後数年間の展望につき、The Wall Street Journalが詳細に伝えています。

血圧測定センサー

まず候補のひとつが、ユーザーの血圧がどのように推移しているかを表示する機能です。

ただし収縮期(心臓が収縮したときの血圧)と拡張期(心臓が拡張したときの血圧)の基準値検出はできない点などから、社内ではこうした機能がどれほど役に立つか、上司に疑問を投げかける社員もいるとのことです。もっとも本機能はまだ開発中であり、変更される可能性もあるという関係者の警告も伝えられています。

さらに長期的には、アップルは 「カフレス血圧測定器」も研究しているそうです。これは腕帯を巻かなくとも血圧が読み取れる装置であり(LEDの光を毛細血管に当ててセンサーで感知するなど)、すでにオムロンなどがウェアラブル機器として製品化しています

より進化した睡眠トラッキング機能

WSJによれば、Apple Watch Series 8(仮名:2022年モデルを指します)では、高度な睡眠パターンや睡眠時無呼吸症候群も検出できる機能を投入する予定とのことです。これらの機能はFitbitのようなライバル機器との競争にも貢献すると思われます。

しかしApple Watchの睡眠追跡機能において、最大のネックはバッテリーの持続時間です。これについては、夜間に電力消費を抑えつつ、センサーからデータを読み取る方法を検討していると伝えられています。

血糖値センサー

噂の血糖値測定センサーについても、アップルは研究しているとのことです。ただし開発には「苦労している」とされ、ここ数年間はあまり進展していないと報じられています。

アップルは長らく非侵襲性(注射針で採血する必要がない)の血糖値測定センサーに取り組んでいると見られており、その手がかりは何度も伝えられてきました。

たとえば2017年にはティム・クックCEO自らが血糖値測定センサーの試作品を身体に装着して自社キャンパスを歩いているとの目撃情報もあり、アップルのサプライヤーも腕に装着する血糖値測定デバイスを発表しています

体温測定センサー

Apple Watch Series 8に体温測定機能が搭載される可能性は、6月にBloombergも報じていたことです。今回のWSJ報道では「2022年に予定されているセンサーの用途は、女性が排卵サイクルのどの時期かを知る手がかりとなる、妊活のためのものだと関係者は述べている」と説明されています。

また将来的には、本機能により発熱も検出できるようにする意図が報じられつつも、その時期は明らかにされていません。


さらにこうしたセンサーに加え、アップルはApple Watchの既存機能の更新を承認するよう、FDA(アメリカ食品医薬品局)に働きかけているとのことです。

その1つは、心房細動(AFib)が検出された人々が、その病状を追跡できるようにすること。心房細動とは心臓の脈拍リズムが不規則になる「不整脈」の一種であり、これを放置すれば脳卒中や心不全などのリスクが高まるというもの。これを検知したApple Watchがユーザーの命を救ってきたお手柄は、何度も報じられてきました

もう1つは、血中酸素ウェルネスAppについて。こちらは血液中の酸素濃度が低下した場合、ユーザーに警告を発することも可能になるとの展望が伝えられています。

これらは「将来の」ということで、今年のApple Watch Series 7では見送られる可能性が高いものですが、機能的には注目できるもの。それだけ数年後の新モデルへの買い換えが待ち遠しくなるかもしれません。


Source:The Wall Street Journal

via:9to5Mac