スマートフォンの大手ブランド、Galaxyが開催した新製品発表イベント『Galaxy Unpacked August 2021』より。

今回の主役となったのは、フォルダブルスマートフォンの『Galaxy Z Fold3 5G』と『Galaxy Z Flip3 5G』の2モデルですが、昨今Galaxyが力を入れるワイヤレスイヤホンでも、注目の新モデル『Galaxy Buds2』が発表されました。

米国での発売日は8月27日、価格は149ドルから。価格とモデル名的には、現行モデル『Galaxy Buds+』の後継となる位置づけです(Buds+は150ドル)。

カラーリングはパステル系の『ラベンダー』、イヤホンとしては珍しい『オリーブ』、そして黒系の『グラファイト』と白系『ホワイト』の4色展開。なおケース外装は4色共通でホワイトとなったツートンカラーです。

▲昨今のイベントではおなじみの特徴一覧でも、突起のないデザインや本体の小ささ、Secure fitなどがアピールされています

特徴は、現行モデルGalaxy Buds+で高評価を得た低音用ユニットと高音用ユニットによる2ウェイ構成などを引き継ぎつつ、最新世代らしく本体の小型化と軽量化(本体重量5gに)などが図られた点。

とくに小型化は、昨今公共交通機関などでの問題ともなりつつある装着中の落下にもフォーカスしたものとなっており、コンパクトになった本体が「より耳の深いところまで埋まる」点、また装着時に耳に当たる突起がない点などから、Secure Fit(安全な装着)をアピールします。

参考記事:Galaxy Buds+ 発表。単体11時間再生、2ドライバに進化した完全無線イヤホン(2020年2月)

▲本体の小型化を第一義にしたためか、2ウェイユニットはほぼ耳穴に密接する位置に。音質的にも興味を惹かれます

基本性能の面では、この価格水準の無線イヤホンとしては珍しい2ウェイユニット構成が特徴。ウーファー(低音用発音ユニット)とツイーター(高音用)を組み合わせて、繊細な高音から大音量の低音までを幅広く再生するための構成です。

2ウェイ構成自体はBuds+から継承した機能ですが、技術的にはどうしても本体が大きくなりがちな2ウェイを保ちつつ、本体を小型化した点が特徴です。

もちろん、イマドキの高級無線イヤホンとしては必須とも呼べるアクティブノイズキャンセリング(ANC)と、外音取り込み機能も搭載。ANCのノイズ低減効果は公称で98%をアピールし、外音取り込みは専用スマホアプリから3段階に設定可能です。

さらにANCと外音取り込みの制御は、同時発表されたスマートウォッチ『Galaxy Watch4』のアプリからも設定が可能。組み合わせて使うとより柔軟に切り替えが可能です。

また対応するGalaxyデバイスが複数ある場合は、一般的な無線イヤホンでは難しい、ホスト側をアクティブに切り替える連携も可能。

発表会のデモでは、「タブレットでの映画の音を聞いているところにスマホが着信。本体のボタンタップだけで、スマホ側にペアリングを自動的に切り替えて通話を開始する」といった連携動作も見せています。

▲本体は柔らかな曲線を主体にしたデザイン。「そら豆型」で話題を呼んだGalaxy Gear Budsにも通じる印象を受けます
▲本体の小型化により、女性でもすっぽり収まるほどに。いわゆる“耳に対する引っ掛け”などがない点もポイントです

注目となる本体サイズは約17×20.9x 21.1mm(幅×高さ×奥行)、重量は約5g。充電ケースは50×27.8×50.2mmで、重量は約41.2gです。

対して現行のBuds+は、本体が約22.5×17.5×19.2mmで約6.3g、充電ケースは約38.8×26.5×70.0mmで約39.6g。数値上でも、とくに本体の小型化が目立つものとなっています。

バッテリー駆動時間はANCオン時/本体のみで最長5時間、充電ケースを併用すると最長20時間。ANCオフ時ではそれぞれ最長7.5時間/29時間に伸びます。

ただし、Buds+は本体のみで最長11時間/ケース併用で最長22時間だったため、本体のみでのリスニング時間は短くなっています。このあたりは本体の小型化とのトレードオフでしょう。

もちろん急速充電に関しても搭載、「5分間の充電で1時間のリスニングが可能」と謳います。さらにケース側はQi仕様の無線充電パッドにも対応します。

▲通話用マイクに関しては、新たに搭載された音声用センサー『VPU』がポイント。マイクユニット構成は、内部側1基+外部側2基(ビームフォーミング構成)を継承します

「スマートフォンブランドの無線イヤホン」として重視している通話品質に関しても、さらに改良。Buds+から継承した3基のマイクに加えて、VPU(Voice Pickup Unit)と呼ばれる回路を新搭載。

合わせてマイク側のノイズキャンセリング機構に機械学習ベースでの演算を取りれたことで、外騒音の激しい環境などでもよりクリアな通話が可能とアピールします。

▲人によってはこのように「耳にほぼ埋まっている」とも呼べそうな装着状態に。完全無線イヤホンの本体小型化傾向を加速するモデルともなりそうです

このようにGalaxy Buds2は、現行モデルBuds+の特徴を引き継ぎつつ、今後さらに重要になってくる「快適な装着感」を目指し、本体の小型化にアプローチした性格のモデル。

発表会で公開された「女性の耳でも(当然個人差はありますが)ほぼ埋まる」ほどの小ささを見ていると、ライバル製品などと同じく、今後の無線イヤホンの小型化を推し進めるモデルともなりそうな印象を受けます。

個人的にも「突起なし」をアプローチしている点と合わせて、装着感が非常に気になるところ。ぜひ一度試してみたいモデルです。