Engadget

レビューで借りて散々使ったのに返却すると急に寂しくなって個人的に購入してしまう現象を筆者は「自爆」と呼んでいますが、返却して自爆までの時間が最短だったのが「Galaxy Buds Live」でした。

こうしたソラマメ型の完全ワイヤレスイヤホンは珍しくありませんが、多くのイヤホンはカナル型、すなわちソラマメの裏側には耳穴に突っ込むための音導管が出っ張っており、それをイヤーチップで包む耳栓スタイルで使用します。

現在ほとんどのイヤホンはこの耳栓型ですが、一昔前、まだ有線がイヤホンの主流だった時代には、インイヤー型というのも結構あったものです。これは耳栓として外耳道に突っ込むのではなく、直径1cmぐらいのドライバ部を、音導管を使わずに耳の凹みに引っ掛けるように装着するというスタイルで、昨今ではiPhoneに付属していたEarpods、完全ワイヤレスのAirPods(Proを除く)あたりがインイヤーの最終世代なのかなと思います。

インイヤーのメリットは、長時間装着でも楽なこと、耳穴のサイズに左右されないことなどが上げられますが、デメリットとしては遮音性が低い、低域が出しづらいといったところがあり、昨今の完全ワイヤレスイヤホンに求められるニーズを満たせないところから、カナル型のほうが主流になっていったものと思われます。AirPodsもProになってカナル型に移行したのも記憶に新しいところです。

Engadget

前置きが長くなりましたが、「Galaxy Buds Live」はカナル型全盛の時代にインイヤースタイルに回帰したという、珍しい製品です。ソラマメ型のボディ裏側には音導菅もイヤーチップもなく、ツルンとしています。音が出るのは、下部の小さいメッシュカバー部分です。上部の2つのブタの鼻みたいなところは、充電用の接点です。こういう変わった設計、大好物です。

対応コーデックはSBC、AACと、サムスンオリジナルのScalable Codec。Qualcomm製チップを採用していないため、aptXには非対応です。

内蔵ドライバは12mm径なので、十分に低音が出ます。専用アプリでイコライザーも設定できますが、音質的には「標準」で十分です。高域まで滑らかに伸びつつ、耳うるさい感じがありません。また構造的にオープンなので、耳穴に詰め物してる感じがないのも良好です。筆者は1980年代以前の古い音源を聴くときだけ、「ダイナミック」に設定しています。

Galaxy Buds Live(Amazon)

Engadget

このGalaxy Buds Live、インイヤー型ながらノイズキャンセリングにも果敢に挑戦しています。通常ノイキャンは、いったん耳を密閉しておいてさらに信号的にキャンセルを加えるので、耳に隙間ができるインイヤーでは普通やりません。

したがって効き具合としては完全キャンセルとは行かず、人の声などは入って来ます。でもこれがまた、ちょうどいい具合なんですね。昨年までは完全に周囲の音をシャットアウト! 集中集中! と思っていたんですが、これだけ外出が貴重なものになってくると、むしろ周囲の音がちょっとは聞こえないと寂しいわけです。普段使いにちょうどいいノイキャン具合かと思います。

本体サイズの割りにはケースが小さいのもイイ感じです。バッテリはノイキャン使用時で6時間。ケース内のバッテリーを合わせると21時間の使用が可能です。本機に出会うまではいろいろイヤホンを取っ替え引っ替えしてきましたが、現在仕事のお伴はほとんどこれ一択です。

Engadget

今年12月1日まで、docomoではGalaxy Note20 Ultra 5Gを買うと本機をもれなくプレゼントキャンペーンをやっていて、2万円出して買った筆者は膝から崩れ落ちそうになりましたが、キャンペーン終了とともに心の平穏を取り戻しつつあります。

Galaxy Buds Live(Amazon)