Galaxy S20+ 5G実機レビュー。処理性能・カメラ画質・本体発熱を検証

S20の大画面版……というより上位版的な位置づけ

ジャイアン鈴木
ジャイアン鈴木, @giansuzuki
2020年06月10日, 午後 02:00 in Galaxy
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6月4日、auからサムスン製Androidスマートフォン「Galaxy S20+ 5G SCG02」が発売されました。ドコモも同端末を発売しますが、大きく遅れて6月18日にリリースされる予定です。ドコモは3月25日、auは3月26日、ソフトバンクは3月27日から5Gサービスを開始していますが、Galaxy S20+ 5Gはより高速に通信可能な「ミリ波」に対応したスマートフォンとして最初に発売された端末となります。

今回は社会情勢の都合上、5Gの通信速度テストは実施できませんが、製品発売とほぼ同時期にGalaxy S20+ 5G SCG02を借用できたので、主にハードウェアに焦点を当てて実機レビューをお届けします。

S20+はS20の大画面版……というより上位版的な位置づけ

Galaxy S20+ 5Gは3月25~26日にドコモ、auから発売された「Galaxy S20 5G」の大画面版……というより上位版的な位置づけのモデルです。SoCは「Qualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platform」(1×2.8GHz+3×2.4GHz+4×1.7GHz」、メモリー(RAM)は12GB、ストレージ(ROM)は128GBと基本スペックは同一。

しかし、Galaxy S20+ 5Gはミリ波対応、0.5インチ大きい約6.7インチディスプレイ、ToFカメラ(深度測位カメラ)、500mAh多い4500mAhバッテリーを搭載している点で、Galaxy S20 5Gのスペックを上回っています。このほかの細かなスペックについては下記の記事に詳しく掲載されているのでご参照ください。

Galaxy S20/S20+/S20 Ultraは何が違う?サイズ感や主要機能をチェック

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本体前面。ディスプレイは約6.7インチQuad HD+(3200×1440ドット)有機EL。インカメラはパンチホール仕様で、ディスプレイ下部に指紋認証センサーが内蔵されています

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本体背面。カラーはauがコスミックグレーとクラウドブルー、ドコモがコスミックグレーを用意しています

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本体上部にはSIMカードトレイ、本体下部にはUSB Type-C端子が用意されています

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本体右側面にはボリュームボタンと電源ボタンを配置。本体左側面にはなにもありません

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パッケージには本体以外に、クリアケース、保護フィルム(本体貼り付け済み)、高音質イヤホン(USB Type-C)、イヤピース、USBケーブル(C to C)、SIM取り出し用ピン、説明書(クイックスタートガイド、データ移行用試供品取扱説明書、ご利用にあたっての注意事項)が同梱されています

■AnTuTu Benchmarkのランキングで5位の座を獲得

まずは処理性能を見てみましょう。今回定番ベンチマークを実施したところ、「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは563526、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは3304、「3DMark」のSling Shot Extreme ? OpenGL ES 3.1は7185という結果になりました。6月4日時点のAnTuTu Benchmarkのランキングを見てみると、トップの「Mi 10 Pro」の総合スコアである590838には及ばないもの5位の座を獲得しています。

ちなみにサムスン製SoC「Exynos 990」を搭載している「Galaxy S20 Ultra 5G」のスコアが519975なので、Snapdragon 865を搭載するGalaxy S20+ 5Gはその約108%のパフォーマンスを備えていることになります。万の単位でスコアが大きく異なっているので、Exynos 990版よりSnapdragon 865版のほうがパフォーマンスは高いのは間違いなさそうです。

なお室温24.8度の部屋でAnTuTu Benchmarkを2回連続実行した直後の本体の表面温度をサーモグラフィーカメラで計測したところ、最大温度は37.1度に留まっていました。炎天下で8Kビデオを録画し続ければもっと表面温度が高くなるでしょうが、少なくとも室内なら高負荷な処理を実行しても不快なほど端末が熱くなることはなさそうです。

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「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは563526、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは3304、「3DMark」のSling Shot Extreme - OpenGL ES 3.1は7185

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AnTuTu Benchmarkを2回連続実行した直後の本体の最大表面温度は37.1度

Galaxy S20+ 5Gは無線LANがWi-Fi 6(11ax)に対応しています。そこでWi-Fi 6対応無線LANルーターに接続したPCをサーバーにして、Galaxy S20+ 5GでWi-Fi 6接続時の実効通信速度を「Magic iPerf」で計測してみたところ、送信856Mbps、受信831Mbpsという好成績を記録しました。もはやこの領域になると、自宅の光回線の実効通信速度がボトルネックとなる可能性が高いですが、これから無線LANルーターの買い換えを予定しているのであれば、Wi-Fi 6対応製品を購入したほうがよさそうです

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Wi-Fi 6経由で接続時に「Magic iPerf」で送信856Mbps、受信831Mbpsを記録

■被写体を選べば30倍ズームも十分実用的

Galaxy S20+ 5Gには、64MP望遠カメラ(0.8μm、約76度、F2.0)、12MP広角カメラ(1.8μm、約70度、F1.8、スーパースピードデュアルピクセルAF、OIS)、12MP超広角カメラ(1.4μm、約120度、F2.2)、ToFカメラ(深度測位カメラ)が搭載されています。

最も高解像度なイメージセンサーは望遠カメラとして搭載されていますが、その解像感は圧倒的です。被写体によってはファイルサイズが30MB近くになりますが、そのぶん撮影後にトリミングの自由度が高いです。64MPモードは、構図をあまり気にせず、気軽に撮影するのに向いていると思います。

超解像ズームの30倍はさすがに塗り絵的な画像となってしまいますが、10倍まであればよほど大きなディスプレイでじっくり見ないかぎりは、超解像処理が組み合わされているとは気づかないレベルです。30倍モードも今回撮影した時計の文字盤のようにテクスチャーが細かくない被写体であれば、意外と粗が目立ちません。この特性を理解して被写体を選べば、30倍ズームも十分実用的だと考えます。

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左上が64MP望遠カメラ、中央上が12MP広角カメラ、右上が12MP超広角カメラ、中央下がToFカメラ(深度測位カメラ)

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左上から0.5倍、1倍、3倍、10倍で撮影。0.5倍は12MP超広角カメラ、1倍は12MP広角カメラ、3倍と10倍は64MP望遠カメラで撮影されています

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左は12MP広角カメラ、右は64MP望遠カメラの64MPモードで撮影した画像を拡大したもの。64MPモードで撮影した写真は「CITIZEN」の文字もくっきりと読めます

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左は64MP望遠カメラで30倍の超解像度ズーム、右は64MP望遠カメラの64MPモードで撮影した画像を拡大したもの。64MPモードの9248×6936ドットに対して、超解像ズームは4032×3024ドットと解像度は低いですが、トリミング耐性は超解像ズームのほうが高いですね

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強い色が入っても露出や色が大きくずれることはありません

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Galaxy端末ならではのメシウマカメラは健在です

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Galaxy S20+ 5Gの夜景モードは現行スマホのトップクラス。明るく、ノイズが少ないだけでなく、看板やライトなどの強い光源も白飛びしていません

5Gエリアは限定的だが処理性能、カメラ画質は着実にグレードアップ

ミリ波に対応したGalaxy S20+ 5Gですが、そもそも5Gをつかむことすら難しいというのが現状です。しかし処理性能、カメラ画質は着実にグレードアップしています。5Gの高速通信を享受できるのは気長に待つことにして、現時点で最高峰のAndroidスマホがほしい方にとってGalaxy S20+ 5Gは最有力選択肢と言えます。

 
 

 

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