Galaxy S21 Ultra

1月15日(日本時間)のUnpackedイベントで発表されたGalaxy S21 Ultra 5G。究極のプレミアムスマートフォンに位置づけられる端末で、Galaxy Sシリーズとして初めてS-Penにも対応します。日本での発売時期は公表されていませんが、海外では本日(1月29日)より発売されます。

Galaxy S21 Ultra

そんなGalaxy S21 Ultra 5Gの実機に短時間ですが触ることができました。なお、端末は海外版で、国内で発売予定のものとはチップセットが異なる可能性があります。そのため、外観中心のレビューとなる点はご了承ください。

S20、Note20に続く3台目のUltra

Galaxy S21 Ultra 5Gの画面サイズは6.8インチで、6.9インチだったGalaxy S20 Ultra 5GやGalaxy Note20 Ultra 5Gよりも若干小さくなっています。主に横幅がスリムになっており、Note20 Ultra 5Gの77mm、S20 Ultra 5Gの76mmに対して75.6mmとなっています。

ちなみに、同時に発表されたGalaxy SGalaxy S21+やS21はフラットディスプレイなのですが、Galaxy S21 Ultraは側面が湾曲した従来通りのディスプレイを採用します。むしろSペン対応しているUltraこそフラットディスプレイにするべきではとも思いますが、プレミアム端末は湾曲させる(主にデザイン的な理由で)という部分は譲れなかったのかもしれません。

Galaxy S21 Ultra
▲ディスプレイは6.8インチ。側面は若干湾曲しているタイプです

本体の厚さは8.9mmですが、カメラ部の出っ張りは大きく、実測で11.2mmほどでした。これだけ出っ張っていると、うっかりレンズに指がかかってしまう……ということはむしろ少なくなるのではと思います。

Galaxy S21 Ultra

指紋センサーはディスプレイ内蔵型です。徐々に改善はされているのだと思いますが、正直なところディスプレイ内蔵のセンサーは認識精度が今ひとつです。

Galaxy S21 Ultra 5Gではスキャナー面積が1.7倍になり、精度も向上しているとのこと。試した限りでは、1~2秒しっかりを指を押し当てれば、それなりに認証はしてくれる印象です。ただ、読み取りまでに時間がかかるのはやはりマイナス。使い勝手的には、指を軽くタッチしただけで認識してくれる物理センサーには及びません。

顔認証は昨今の情勢だと屋外では使いにくいので、結局パターン認証かPIN入力を使うことになりそうです。

Galaxy S21 Ultra

フロントカメラは4000万画素で、S20シリーズから引き続き上部中央のパンチホール型を採用。全画面のアプリでは目立ちますが、普段はほぼ気になりません。

Galaxy S21 Ultra 5G

Galaxy S21シリーズで大きく変わったのが、外部ストレージが非対応になったこと。これまでGalaxy SシリーズやNoteシリーズはmicroSDを利用できましたが、S21シリーズではこれが廃止されました。SIMスロットはnano SIMを表裏にセットする小さいタイプです。

ストレージはこれまで通り128GBスタートなので、microSDを廃止するならせめて512GBスタートにして欲しかった気がします。

Galaxy S21 Ultra
▲nano SIM2枚のデュアルSIMスロット。日本版は従来通りシングルSIMになると考えられます

望遠2つのクラッドカメラ搭載

Galaxy S21 Ultra 5GをUltraたらしめている要素の1つが背面カメラです。4個のレンズを搭載しており、構成は次のとおりです。

  • 1億800万画素の広角カメラ(24mm)※35mm換算

  • 1000万画素の光学3倍望遠カメラ(70mm)

  • 1000万画素の光学10倍望遠カメラ(240mm)

  • 1200万画素の超広角カメラ(13mm)

Galaxy S21 Ultra

Galaxy S21 / S21+ 5Gは望遠が3倍の6400万画素、最大で30倍の超高解像度ズーム(スペースズーム)となりますが、Galaxy S21 Ultra 5Gでは10倍光学ズームを利用することで、最大100倍の超解像度ズームを実現します。

100倍ズームはGalaxy S20 Ultra 5Gにもありましたが、画質の劣化はともかくとして、手振れがひどくて手持ちではほぼ使い物にならない印象でした。その点、Galaxy S21 Ultra 5Gでは、ズームロック機能を初搭載。超強力な手振れ補正のようなものですが、20倍以上のズーム時に、2~3秒大きな動きがないことを検知すると、映像を固定し、三脚に固定したような安定した撮影が行えます。

実際に使ってみたところ、これなら100倍ズームでも安定して撮影できると感じます。画質の劣化が激しいので実際に常用は難しいですが、ピンポイントで遠くにあるもの確認したい場合などに使えそうです。

Galaxy S21 Ultra
▲超広角は画角120度、35mm換算で13mm相当
Galaxy S21 Ultra
▲広角は24mm相当
Galaxy S21Ultra
▲3倍ズーム
Galaxy S21Ultra
▲10倍ズーム。光学望遠だけに、画質の劣化もなく常用できそうです
Galaxy S21Ultra
▲30倍ズーム
Galaxy S21 Ultra
▲100倍ズームで撮影。これまではブレがひどくて狙った場所を撮影するのが難しかったですが、Galaxy S21 Ultra 5Gなら安定して撮影できます
Galaxy S21 Ultra
▲標準(1倍)
Galaxy S21Ultra
▲標準(1倍)

動画撮影では8K 24FPSに対応するのは従来通り。8Kで撮影してもGalaxy S21 Ultra 5G自身では8K映像をそのままでは再生できませんが、8K動画から写真を切り出す8Kビデオスナップは利用できます。(最大3300万画素の写真を保存可能)

また、4つのカメラ全てで4K 60FPS動画を撮影できるようになりました。ただし、動画撮影中のカメラの切替えは非対応です。また、撮影中もピンチ操作でズームができますが、これはデジタルズームとなるようです。

可変リフレッシュレートに対応した新ディスプレイを採用

Galaxy S21シリーズは、10Hz~120Hzの可変リフレッシュレートに対応した有機ELディスプレイDynamic AMOLED 2Xを搭載します。これ自体はGalaxy Note20 Ultraでも採用されていたもので、従来の60Hzと120Hzの切替えだけではなく、ゲームなど高リフレッシュレートが必要なシーンでは120Hz駆動、映画では60Hz、静止画では10Hzと、利用するアプリケーション毎にリフレッシュレートを変更することで、消費電力を削減します。

Galaxy S21 Ultra

Galaxy S21 Ultraではさらに新しいパネルが使用されており、消費電力が最大16%削減できるとのこと。5G対応の大画面端末なのでバッテリー寿命が気になるところですが、安心して利用出来そうです。

Galaxy Buds Proの360°オーディオが利用可能

以前にレビューしたGalaxy Buds Proは、360°オーディオが売りだったものの、既存端末とのペアリングでは利用出来ず、Galaxy S21シリーズが必要でした。

ということで、早速Galaxy S21 Ultra 5Gで試したところ、Galaxy Wearableアプリに360オーディオの項目が出現。利用することができました。

Galaxy S21 Ultra

とりあえずYouTubeで試しましたが、ちゃんと顔の向きに合わせて音の聞こえる方向が変化します。面白いことに、頭を動かすのではなく、頭の周りでスマートフォンを動かしても音の方向は変化しません。あくまでもGalaxy Buds Proの動きを検知しているようです。

Galaxy S21 Ultra

日本発売が待ち遠しい1台

短い時間ですが触ってみた印象としては、すべてが順当にアップデートしており、フラッグシップに相応しい、まさにプレミアムな端末といった感じです。

海外での価格は1200ドルとGalaxy S20 Ultra 5Gよりも安くなっているのも魅力です。日本でのGalaxy S20 Ultra 5Gは16万5980円でしたが、少なくともこれよりも安くなることは期待できます。それでも十分に高額ですが……。

なお、Galaxy S21 Ultra 5GはSシリーズとしては初めてSペンに対応したのが大きな特徴なのですが、今回はSペンの準備が間に合わず試せていません。この部分は追ってレビューしたいと思います。

今回のレビューに使用したGalaxy S21 Ultra 5Gは、総務省の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」を届け出た上で使用しています。この制度、LTEや5G通信は対象外ですが、SIMカードを挿さず、機能をオフにして、無線LANとBluetoothのみを利用するのであれば制度の対象となります。