GalaxySmartTagPlus

サムスンは、2021年1月に行ったGalaxy S21シリーズの発表会で、位置トラッキングデバイス「Galaxy SmartTag」シリーズを発表しました。Bluetoothのみを搭載するGalaxy SmartTag(Galaxy SmartTag BLE)は2月に発売されていますが、4月には上位モデルとしてUWBに対応した「Galaxy SmartTag+」が発売。実際にGalaxy SmartTag+を使ってみましたので、AirTagとの違いにも触れつつレビューします。

GalaxySmartTagPlus
正方形(ひし形)のGalaxy SmartTag+。ケース無しで使える

Galaxy SmartTag+は正方形で片隅にストラップのひもなどを通す穴が開いています。また本体中央の「Galaxy SmartTag+」の文字がある部分は押しボタンになっています。本体カラーはブラックとグレーの2色。筆者の居住する香港では328香港ドル(約4600円)、2色セットが528香港ドル(約7500円)で販売されています。

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背面にはSamsungロゴ。もしも日本で発売される場合はGalaxyになるのだろうか。本体を開けば電池を交換できる

Galaxy SmartTag+の主なスペックは本体サイズが40.9 x 40.9 x 9.9 mm、14g。通信はBLE 5.0対応で最大接続距離は120メートル。AirTag同様にUWBにも対応します。対応機種はAndroid 8.0以上のGalaxyシリーズ。ただしAR検索を使うにはUWB対応のGalaxyシリーズが必要です。バッテリーはCR2032が入っており、あとから交換可能。連続165日利用できます。

アップルのAirTagと比べるとサイズは大きいのですが、AirTagにはストラップのひもを通す穴がないので、別途ケースを購入しなければなりません。

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Galaxy SmartTag+(左)はAirTag(右)より二回り以上大きい

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しかしAirTagはケースが必要だ。このAirTag(左)はサードパーティー製ケースをつけている

Galaxy SmartTag+はAirTag同様、付近にGalaxyユーザーがいればより正確な位置を確認できます。しかし設計思想はAirTagと大きく異なります。

アップルはAirTagを「探す」機能に統合しています。一方、サムスンはGalaxy Tag+をスマートフォーム製品の一つとしているのです。AirTagを使っている人なら、Galaxy Tag+の検索はAndroid標準の「スマートフォンを探す」機能で使うものと思うかもしれません。Galaxy Tag+はサムスンのスマートホームアプリ「SmartThings」内でペアリングし、アプリ内で「検索」を行うのです。

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GalaxyにインストールされているSmartThingsアプリ(左)。SmartThings FindでGalaxy SmartTag+を探す(中)。SmartThingsアプリ内で検索結果が地図表示される(右)

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Galaxy Tag+を購入後、中央ボタンを押して電源を入れ、SmartThingsアプリペアリングや設定を行う。AirTag同様設定は簡単だ

 

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スマートホーム製品の中に「タグ/トラッカー」として共存する

Galaxy Tag+はAirTagと同様に「Tagの位置を探す」「Tagを鳴らす」ことが可能ですが、スマートホーム製品ということもあり、下記3つの付加機能を搭載しています。

  • スマホを探す

  • Tagの音を変える

  • ボタンで家電操作などを行う

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「スマホを探す」(左)、「Tagの音を変える」(中)、「ボタンで家電操作などを行う」(右)がAirTagにはない機能だ

意外と便利だと感じたのは「端末を探す」機能。Galaxy SmartTag+のボタンを押して、ペアリングしているスマートフォンの音を鳴らすことができます。カギと一緒にGalaxy SmartTag+をつけておけば、外出前にカギを手にして「さてスマホはどこかな」と簡単に探せます。

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Galaxy SmartTag+側からスマートフォンの音を鳴らせる

Galaxy SmartTag+の音は10種類から変更可能。自分にとって聞きやすい音や、やかましい音を鳴らせないときは静かな音にできます。さらにスマートホーム機器ならではの機能がGalaxy SmartTag+のボタンを「1回押す」「長押しする」で、ほかのSmartThings機器をコントロールできるというもの。たとえば寝室に設置したフィリップスのスマートライト「Hue」の電源のON/OFFを、Galaxy SmartTag+のボタンで行うことなどができるのです。

このほかにもARを使った検索機能はGalaxy SmartTag+の大きな利点です。実際にGalaxy Tag+で検索を行ってみました。AirTagでも同じ場所で検索してみて、精度も比べてみます。

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Galaxy SmartTag+とAirTagを公園で検索

公園のベンチにGalaxy SmartTag+、AirTagをおいて、少し離れて検索をしてみます。検索画面のタグの位置精度はGalaxy SmartTag+もAirTagもほぼ変わりません。

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Galaxy S21 UltraでGalaxy SmartTag+を(左)、iPhone 12 Pro MaxでAirTagを検索(右)。精度は同等と感じた

タグを見つける速さはiPhone / AirTagのほうが早いようです。数回繰り返しましたが、iPhone / AirTagはすぐにタグの場所を見つけられました。Galaxy SmartTag+の場合はGalaxy S21 Ultra本体を、iPhoneよりもより上下左右に動かす必要がありました。

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iPhone / AirTag(右)は即座に見つかる、という感じだった

とはいえGalaxy S21 Ultraをある程度動かせばすぐGalaxy SmartTag+がちゃんと見つかります。見つければ距離も表示されます(わざと少し遠くに動いてみたので、こちらの写真はGalaxyしかありません)。そしてタグまで近づくと、画面下の「カメラを使って検索」をタップできます。

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Galaxy S21 UltraでGalaxy SmartTag+の方向が見つかれば、カメラを起動できる

カメラを起動するとAR画面となります。カメラを通して向こう側が見え、Galaxy SmartTag+のあるだいたいの位置が雲に包まれるような感じで表示されます。これがAR検索です。

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Galaxy S21 Ultra / Galaxy SmartTag+(左)はカメラを通してAR検索ができる

この状態で方向が大きくずれると、画面上に左右の矢印が表示され、位置を修正するように指示されます。

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左側に動きすぎると、画面内に右向きの矢印が出て位置を修正するように促す

Galaxy SmartTag+に近づけば近づくほど正確に位置を表示してくれます。

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目的の場所をわかりやすく表示

ある程度近づくと目で見る検索は不要と判断し、草むらなどで目の前にGalaxy SmartTag+が見えないときは音を鳴らすことも可能。ここまで補佐してくれれば見つからない……ということはないでしょう。

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最後は音を鳴らせば確実に見つかるだろう

AR検索は実際の風景を見ながら方向を確認できるので使いやすいと思いました。音を鳴らしても聞こえにくい場合は、音量だけでなく音の種類を変更できます。AirTagのほうが短時間で発見できる回数が多かったものの、Galaxy SmartTag+でもすぐに発見できます。

AirTagにはない機能が備わるGalaxy SmartTag+を日本でもぜひ発売してほしいです。

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