価格もスペックも異なる2つのUltraスマホはどう違う?海外版Galaxy Note20 Ultra 5G & Redmi K30 Ultra比較レビュー

それぞれ良さがあります

神田 靖子
神田 靖子
2020年09月15日, 午前 09:51 in smartphone
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メーカーによって意味合いは違えど、最近”Ultra”と名付けられたスマートフォンがよく見られるようになりました。画面が大きかったり、性能が高かったり──そんな”Ultra”なスマートフォン、筆者もサムスンの「Galaxy Note20 Ultra 5G」(実勢価格13万円前後)とシャオミの「Redmi K30 Ultra」(実勢価格3万5000円前後)をそれぞれ入手しました。価格帯もスペックも全く異なる2台ですが、それを十分承知のうえでレビューしてみたいと思います。

Xiaomi Mi 10 UltraではなくRedmi K30 Ultraなのは、Snapdragonばかりではつまらないからという筆者の偏った趣味趣向によるものです。

外観・個装箱・同梱品をチェック

まずはそれぞれの外観から見てみましょう。

▲Galaxy Note20 Ultra 5G(左)とRedmi K30 Ultra(右)

・Galaxy Note20 Ultra 5G

筆者が入手したのはMystic Bronze、ピンクがかった上品な色合いの端末です。手触りはサラサラで指紋が付きにくく目立ちにくいと感じました。

上部にはSIMスロットとスピーカー。底面部にはSペンの収納スロット、スピーカー、マイクとUSB Type-Cのポートがあります。Sペンの収納位置はこれまでの右側から左側に変わりました。側面は右側にボリュームキーと電源キーがあり、左側は何もありません。本体の厚みが抑えられていることで、カメラ部の厚みがより目立ちます。

・Redmi K30 Ultra

筆者が入手したのは薄荷緑という青っぽい緑からシルバーへのグラデーションのような色合いの端末です。公式サイトの画像からはマットでサラサラしたような印象を受けますが、実際に見てみるとかなりピカピカでした。映り込みも激しいピカピカした仕上げではありますが、とても涼やかな色で好印象です。

▲公式サイトにあるRedmi K30 Ultraの画像。ピカピカした印象はない

上部にはポップアップカメラ、スピーカー、赤外線ポート。底面部にはスピーカー、マイク、SIMスロット、USB Type-Cのポートがあります。側面はGalaxy Note20 Ultra 5Gと同様、右側にボリュームキーと電源ボタンが配置され、左側は何もありません。側面から背面にかけてのカーブが持ったときに手になじみます。

▲Galaxy Note20 Ultra 5G(左)とRedmi K30 Ultra(右)
▲Galaxy Note20 Ultra 5G(上)とRedmi K30 Ultra(下)

個装箱も比べてみます。

▲Galaxy Note20 Ultra 5Gの個装箱(左)とRedmi K30 Ultraの個装箱(右)

Galaxy Note20 Ultra 5Gはこれまでのシリーズを踏襲したものになっていて、黒地にSペンがあしらわれた落ち着きのある印象です。毎年のようにGalaxy Noteシリーズを入手している筆者には見慣れた、安心・安定のデザインといったところでしょうか。

一方のRedmi K30 Ultraは白地にホログラムがかった文字が印刷されていて、シンプルだけど10周年記念でちょっと特別、そんな印象です。Redmi K30 Ultraは中国ではRedmi K30 志尊記念版というのですね。底面にもキャラクターなどが印刷されていてカジュアルな印象です。

続いては同梱物です。

▲Galaxy Note20 Ultra 5Gの同梱品(左)とRedmi K30 Ultraの同梱品(右)

充電用の電源アダプタ、USB Type-Cケーブル、SIM取り出し用のピン、クイックスタートガイド、そしてどちらもクリアケースが入っているのがありがたいですね。

Galaxy Note20 Ultra 5GにはUSB Type-Cに対応したイヤホンが入っていますが、Redmi K30 UltraはイヤホンではなくUSB Type-Cを3.5mmジャックに変換するケーブルが同梱されています。筆者はBluetooth接続のワイヤレスイヤホンを常用していますが、何かしら有線接続の手段があるのは安心です。

なお、同梱されている充電用ACアダプタを使用すると、Galaxy Note20 Ultra 5Gでは30分で50%の充電が、Redmi K30 Ultraでは58分で100%の充電が可能です。

ベンチマークスペックはGalaxy Note20 Ultra 5Gが上

詳細なスペックは公式サイト(Galaxy Note20 Ultra 5GRedmi K30 Ultra)にお任せするとして、両者のスペックをさらっと確認しておきましょう。

筆者が入手したのは香港版のSamsung Galaxy Note20 Ultra 5G (N9860)と中国版のRedmi K30 Ultra (M2006J10C)です。メモリとストレージの組み合わせは複数あり、さらにGalaxy Note20 Ultra 5GにはSoCの違うモデルもありますが、あくまで筆者が入手したモデルでの比較となります。

普段、筆者は細かなスペックを気にすることはありません。ですが、せっかくなのでAntutuでベンチマーク結果を比べてみましょう。必要なapkファイルをAntutu公式サイトからパソコンでダウンロードし、USB経由で両者へ転送してインストールしました。

▲左からGalaxy Note20 Ultra 5G、Redmi K30 Ultra(リフレッシュレート60Hz設定)、Redmi K30 Ultra(リフレッシュレート120Hz設定)です

Galaxy Note20 Ultra 5Gはさすが最近のハイエンドスマートフォンという結果でしょう。Redmi K30 Ultraの結果は1年前のハイエンドスマートフォンと同等くらいでしょうか。手元のGalaxy Note10 Plus(Snapdragon 855、12GB RAM)では458449でしたので、Redmi K30 Ultraの結果は十分と言えるのではないかと思います。

合わせてRedmi K30 Ultraではリフレッシュレートの設定が行えますので違いが出るかも見てみました。120Hzに設定すると一部アプリ等でのリフレッシュレートが120Hzとなります。ベンチマーク結果は120Hzの方が少し高くなりましたが、そのぶん温度が3℃ほど上がっていました。リフレッシュレートの高さが求められるようなゲーム等をしなければ、60Hz設定のままで良さそうです。

さて、今回はどちらの端末も海外版で技適を取得していないため、通信に関しては実際に使用しての比較を控えますが、スペックだけは確認しておきましょう。

▲Galaxy Note20 Ultra 5GのSIMスロット(上)と、Redmi K30 UltraのSIMスロット(下)

Redmi K30 Ultraは2枚のSIMで同時に5Gでの待ち受けができます。とはいえ5Gについては、今は仕向け国で使用することが前提。筆者はいつかこの機能を試すことができる日のためにRedmi K30 Ultraを入手したわけです。どちらの端末も2枚のnano SIMが装着できるSIMスロットを備えていますが、Galaxy Note20 Ultra 5Gは2枚目のSIMとmicro SDカードが排他利用となるタイプです。

ちなみにRedmi K30 Ultraは物理SIM以外にも、他の中国向けのスマートフォンと同様にメーカー独自のローミングサービス、Mi Roamingに対応しています。海外へ行った際に、SIMカードを購入せずに通信サービスを購入・使用できるのは便利ですね。

機能面の違いを比較。SペンがなくてともGalaxyは優秀。Redmiもなかなかイケてる

いくつかの機能やアプリで比較してみましょう。Galaxy Note20 Ultra 5Gは言うまでもなくSペンとそのSペンを使った機能が特徴なのですが、今回は比較の対象にしないこととします。Redmi K30 Ultraにはペンはないですしね。

▲Galaxy Note20 Ultra 5GのGalaxy Notesアプリ

Sペンがなくても、Galaxy Notesアプリには指で入力するモードがあり、便利に使えるメモ帳です。斜めに描いた文字の傾きを直してくれる機能のほか、書いた文字をテキスト化する機能は多少乱れていても使えます。Galaxy Note20 Ultra 5GのGalaxy Notesアプリでは専用のファイル形式だけでなくPDF、テキスト、画像、Microsoft社のWordやPowerPoint形式でも保存できるようになっており、一層ビジネスでも使いやすくなった、という印象です。

▲Redmi K30 UltraのNotesアプリ

 一方のRedmi K30 Ultraに搭載されているNotesというメモ帳アプリはXaiomi製のスマートフォンにプリインストールされているものになります。リスト形式でToDoを作成したり、録音や画像を貼り付けたりが簡単にできます。筆者はGalaxy Noteシリーズを常用してきたためこれまで気づかなかったのですが、色々な機能があって驚きました。ただ、手描きで文字やイラストを自由に書くことができないのが残念なところです。保存形式を選択することはできないものの、共有時はテキストと画像のどちらの形式にするかを選択できます。

▲Galaxy Note20 Ultra 5Gのマルチウィンドウ

画面上に別のアプリを重ねて表示し、大型化された画面を有効かつ便利に使える機能は、Galaxy Note20 Ultra 5GにもK30 Ultraにも搭載されています。Galaxy Note20 Ultra 5Gでは、マルチウィンドウに対応する複数のアプリをひとつの画面上に表示することができます。さらにウィンドウの透過率を変更することもできます。いくら大型化したとはいえ、スマートフォンの画面上にたくさんのアプリを表示することはあまりなさそうですが、モニターなど大きな画面で使用する際には役に立ちそうです。

▲Redmi K30 UltraのFloating window。

Redmi K30 UltraでもFloating windowに10個までのアプリが登録でき、タップすることで使用中のアプリに重ねて表示できます。また、電卓アプリについては、Floating windowとは別に重ねて表示可能です。ちょっと計算したくなることはよくありますから、気が利いていますね。

カメラ性能を確認

▲Galaxy Note20 Ultra 5G(左)とRedmi K30 Ultra(右)

カメラのスペックを簡単に見てみましょう。Galaxy Note20 Ultra 5G の特徴といえば、108MPと50倍ズーム、対するRedmi K30Ultraは64MPとポップアップ式のセルフィー用カメラではないかと思います。

▲Galaxy Note20 Ultra 5G(左)とRedmi K30 Ultra(右)

Galaxy Note20 Ultra 5Gのフロントカメラはその存在を最小限に抑えられたパンチホールとなっています。

▲Redmi K30 Ultraのポップアップカメラの起動と終了の様子。見ていて飽きない
galaxynote20-redmik30-Ultra
Engadget Japan

Galaxy Note20 Ultra 5G、Redmi K30 UltraともにAIによる自動シーン認識に対応していますが、撮影モードも充実しています。どちらも最近の流行もあってなのか動画系が多めの印象です。

Galaxy Note20 Ultra 5Gでは8K動画撮影に対応していることを存分に生かしたプロ動画モードが特徴的ですが、Redmi K30 Ultraではフロントカメラとリアカメラで同時動画を撮るFront & backモードやVLOGモードがあるのが特徴的です。また、Redmi K30 UltraのLong exposureモードには、ネオンの軌跡やライト・ペインティング、星の軌跡などが簡単に楽しめるモードがあるのも面白いところです。

筆者はどのスマートフォンでもプロモードを使用することが多いので、両者のプロモードを比べてみます。設定を見る限りはどちらもスマートフォンとしては十分でしょう。Galaxy Note20 Ultra 5Gは上記に加え、色あい、コントラスト、彩度、ハイライト、シャドウをスライドバーで調整可能です。Redmi K30 Ultraのホワイトバランスは数値での設定に加え、電球や太陽光といった設定が用意されていて便利ですね。

続いてそれぞれの端末でレンズの画角による違いを見てみましょう。

▲Galaxy Note20 Ultra 5Gの画角、上段左から超広角(0.5倍)、広角(1倍)、2倍、4倍、5倍、下段左から10倍、20倍、50倍です

Galaxy Note20 Ultra 5Gで画面上の木アイコンをタップして切り替えられるのは0.5倍、1倍、5倍の3つですが、下方に数字のアイコンが表示され、0.5倍、1倍、2倍、4倍、10倍、20倍、50倍と細かく切り替えができます。10倍まではクッキリ、20倍で少しぼやっとしてきますが50倍でも破綻していないのは驚きです。

▲Galaxy Note20 Ultra 5Gの20倍、50倍撮影時。左上のサブ画面が表示されます

Galaxy Note20 Ultra 5Gは20倍、50倍での撮影時に左上のサブ画面で遠景と今どの辺りを撮ろうとしているのかがわかるようになっています。こういうさりげない心遣いが嬉しいですね。

▲Redmi K30 Ultraの画角、左から超広角(0.6倍)、広角(1倍)、2倍です

Redmi K30 Ultraは画面をタップして切り替えられる3つのみを画像で比較しましたが、このほかデジタルズームは10倍まで対応しています。

▲Galaxy Note20 Ultra 5Gの108MP写真

→Galaxy Note20 Ultra 5Gの108MP写真フルサイズ版はこちら(ファイルサイズが大きいのでご注意ください)

▲Redmi K30 Ultraの64MP写真

→Redmi K30 Ultraの64MP写真フルサイズ版はこちら(ファイルサイズが大きいのでご注意ください)

Galaxy Note20 Ultra 5Gの108MPとRedmi K30 Ultraの64MPは、単純に比較できるものではないのですが、上に掲載したとおりです。どちらもファイルサイズが相応に大きくなります。一例ですが、Galaxy Note20 Ultra 5Gでは12000x9000ピクセルで13.1MB、Redmi K30 Ultraでは9248x6944ピクセルで24.2MBとなりました。

どちらも撮影時にモード切り替えをする必要があります。Galaxy Note20 Ultra 5Gは画面上部に表示されている撮影サイズのアイコンをタップして108MPを選択、Redmi K30 Ultraは撮影モードのMoreから64MPモードを選択して切り替えます。

▲Galaxy Note20 Ultra 5Gでの撮影(左)とRedmi K30 Ultraでの撮影(右)

撮る機会が多い食事の写真で比べてみると、Redmi K30 Ultraの方が見た目に近く、Galaxy Note20 Ultra 5Gはややこってりとした印象。Galaxyシリーズのカメラアプリは食事モードの色合いを調整できるようになっているので、好みに応じて調整すると良いかもしれません。

▲Galaxy Note20 Ultra 5Gでの撮影(左)とRedmi K30 Ultraでの撮影(右)

こちらもスマートフォンでの撮影機会が多い夜景ではどうでしょうか。どちらにも夜景用のナイトモードがあり、また、AIによるシーン識別でもすぐに夜景であることが認識されました。色味にこそ違いはありますが、手持ちでサッと撮ってこの仕上がりであれば、どちらも日常の記録には十分でしょう。

このほかの作例は以下に掲載するので合わせて確認してみてください。

Galaxy Note20 Ultra 5G

▲50倍ズーム。手持ちで月に向けるだけでこれだけ撮れる

Redmi K30 Ultra

マクロモードでの撮影
マクロモードでの撮影
▲Long exposureモードのNeon trailsで撮影

まとめ

Galaxy Note20 Ultra 5GとRedmi K30 Ultraは製品の位置づけが異なるので、あまり比較にならないかと思っていたのですが、Redmi K30 Ultraが想像以上に優秀だと感じました。ですので、単純にどちらが良いかという答えを出すのではなく、それぞれの良いと思った点・気に入った点をあげたいと思います。

 ・Galaxy Note20 Ultra 5G

  • 大きさや重さを感じさせない筐体デザインと高級感のある仕上げや色味。

  • 静止画も動画もますます磨きのかかったカメラ機能。

  • Galaxy Notesアプリ。Sペン使用時はもちろん、Sペンがなくても便利。

Redmi K30 Ultra

  • なんといってもコスパ。1999元(約3.1万円)からとは思えないデザインとパフォーマンス。

  • 日常使いには申し分ないカメラ性能・機能。セルフィー用のポップアップカメラはギミック好きにはたまらない。

  • リフレッシュレートが60Hzと120Hzで切り替えられる。

いずれにせよ、現時点でどちらも日本での取り扱いはありません。Galaxy Note20シリーズは無印とUltraの2種類がありますので、ユーザーの選択肢を増やす意味でも両方の日本参入に期待したいところです。また、シャオミのRedmiシリーズはRedmi Notes 9Sが日本でも販売されていますので、5G対応スマートフォンとして、Mi 10 Lite 5GだけでなくRedmi K30 Ultraを日本市場へ投入していただきたいところです。

 
 
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