5Gで性能アップ「Galaxy Z Flip 5G」、4G LTE版とじっくり比較してみた

買い替えたくなる質感の良さ

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年10月9日, 午前 07:00 in smartphone
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au Galaxy Z Flip 4G/5G

9月末に2度目の5G発表会を開催し、スマホ第2弾の6機種を発表したau。なかでも折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold 5G」と「Galaxy Z Flip 5G」は、日本においてauが独占販売する目玉機種となっています。

「閉じてスマホ、開けばタブレット」のGalaxy Z Foldに目が行きがちですが、縦折りのGalaxy Z Flipもなかなか趣深いモデルです。半年前、Galaxy Z Flipの4G LTE版をつい衝動買いしてしまった筆者と一緒に、5G版を見比べてみませんか?

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■まさかこんなに早く5G版が出るなんて

想定外、のひと言でした。まさかauが最速で5G版Galaxy Z Flipを並べてくるとは。というのも2月にGalaxy Z Flipの4G LTE版を発売したばかりだからです。

Galaxy Z Flipの前世代モデル、4G LTE版Galaxy Z Flipは今年2月の発売でした。auは海外発表後にいち早く、日本の携帯キャリアの独占で販売すると表明しました。3月には5Gサービスの開始が迫っているにもかかわらずです。

au Galaxy Z Flip 4G/5G
▲左が春に出たau Galaxy Z Flip 4G。右が11月発売のGalaxy Z Flip 5G

モバイルライターである筆者は、3キャリアの5Gサービス開始にあわせて、5Gスマホを購入するつもりでいました。しかし、Galaxy Z Flipの斬新な折りたたみ機構とスタイリッシュなデザインから目が離せず、ついつい割賦まで組んで18万円の高級スマホを購入してしまいました。購入したこと自体は後悔していません。使用感は過去のレビューで書いた通りです。

その当時は、5G対応のアップデート版が11月上旬発売になるとは予想していませんでした。

■5G版の違いは仕上げと性能だけ

その後サムスンは8月にGalaxy Z Fold/Z Flipの5Gモデルを発表。前面リニューアルとなったZ Foldに対して、Z Flipはマイナーチェンジに留まりました。折りたたみ機構やデザインは踏襲し、見た目の違いは仕上げを秋らしい装いに変えた程度です。

au Galaxy Z Flip 4G/5G
▲折りたたみできるディスプレイ機構は両機種共通。機構設計上の変更もありません

中身は5G対応にあわせて最新のハイエンドチップSnapdragon 865+に載せ替えられています。メモリは8GBと変わらず、機能面での変化はありません。

とはいえ、その見た目や性能の強化は、スタイリッシュな縦折りスマホの魅力を存分に高めました。5G版の新色「ミスティックブロンズ」はブロンズ色に磨りガラスを多用し、存在感を放ちつつも、上品にまとめられています。外側の小型ディスプレイは磨りガラス越しの表示になり、暖かみを感じさせます。

au Galaxy Z Flip 4G/5G
▲春発売の4G版はミラー風塗装の3色展開でしたが、5G版は秋らしい装いの「ミスティック ブロンズ」仕上げに
au Galaxy Z Flip 4G/5G
▲サブディスプレイは磨りガラス越しの表示になりました

4G LTE版Galaxy Z Flipのミラー パープル色を使いこんだ筆者としては、指紋が目立たなくなっただけで好印象です。きらびやかな紫はGalaxy Z Flipのスタイリッシュなイメージを反映した良いカラーリングですが、実際に使っていると指紋の跡でくすんでしまいます。

au Galaxy Z Flip 4G/5G
▲カタログスペック上は重さまで同じ(約383g)。筆者の手元にある簡易的なはかりで計測してもほぼ同じという結果でした

■パフォーマンスも体感レベルで向上

4G LTE版のGalaxy Z Flipも、チップセットにはクアルコムの最上位シリーズからSnapdragon 855を搭載し、メモリ(RAM)も8GBを積んでいました。発表時点ですでに一期前のチップセットとはいえ、普段使いに十分なパフォーマンスは確保されています。5G版でパフォーマンスが向上したとはいえ、さすがに大きくは違わないだろうと考えていました。

しかしその予想は、良い意味で裏切られました。Snapdragon 865+を搭載したことにより、画面遷移やWebサイトの表示速度が体感レベルで高速化されています。アプリを1つ立ち上げるにも、明らかに5G版の方が高速です。その違いはベンチマークソフトでもはっきり現れました。もっとも、4G LTE版は筆者が日常使いしているスマホだけに、バックグラウンドで動くアプリがパフォーマンスを落としている可能性はあります。それを割り引いても、確かな性能差が存在します。

参考:Geekbench 5の計測スコア

Galaxy Z Flip 4G:シングルコア567、マルチコア2614

Galaxy Z Flip 5G:シングルコア976、マルチコア3128

さらに、au 5Gエリアではその性能が存分に発揮されます。ひとたび5Gの電波を掴めば、固定回線並みの高速通信が可能です。スピードテストでの実測にて、下り300Mbpsを安定して計測しました。惜しむらくは5Gエリアが未だに「スポット」と表現する方が適切なくらい限られていることです(筆者は5Gをテストするためだけに県境をまたいで移動しました)。

au Galaxy Z Flip 4G/5G
au Galaxy Z Flip 4G/5G
▲au Galaxy Z Flip 5G(左)はSub6周波数帯の5Gが利用可能。エリアはごく限られていますが、一度掴めば安定して高速です

■4G版から買い替えたくなる良アプデ

Galaxy Z Flipのクールなイメージから温かみのある装いに刷新されただけでなく、体感でその差が分かるほどにパフォーマンスも向上しているGalaxy Z Flip 5G。5Gの電波を掴んだときの通信性能も安定しており、4G LTEエリアでも4G版より安定した通信が可能でした。

au Galaxy Z Flip 4G/5G

前世代モデルのユーザー目線で惜しいところを挙げるとすれば、Galaxy Z Fold 5Gに投入された「120Hzの高速駆動ディスプレイ」がGalaxy Z Flip 5Gには搭載されなかった点でしょうか。縦長のディスプレイで表示領域が広いだけに、スクロールが快適になれば一層満足度が上がったはずです。折りたたみスマホの共通の課題として、防水や耐衝撃性が無いことも挙げておきますが、その辺りは将来のモデルチェンジで順次投入されることでしょう。さらに欲を言えば、願わくば次期モデルではおサイフケータイも載せてください、auさん。

関連: Galaxy Z Flipレビュー ファッション性に18万円捧げられる人向け

Gallery: Galaxy Z Flip 5G SCG04 | of 9 Photos

  • Image Credit: Toru Ishii
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