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「ゲーミングスマホ」の定義はなかなか難しいです。最近のフラッグシップスマホには、ゲーム向け機能を搭載している端末がありますし、そもそも高性能はゲームの快適さに直結します。ただし、フラッグシップスマホに欠けている要素としては、端末自体のショルダーボタンや、取り付け可能なゲームコントローラーが挙げられますよね? というわけで今回はフラッグシップスマホを真の意味でゲーミングスマホ化するアイテムとして、ゲームコントローラー「GameSir X2 Bluetooth」をレビューいたします。

GameSir X2(Amazon)

■「GameSir X2 Bluetooth」にできること

「GameSir X2 Bluetooth」はBluetooth経由でiPhone、Androidなどと接続する物理ゲームコントローラーです。組み合わせるデバイスのOSによってできることが大きく異なるので、まずはその点からご説明しましょう。

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コントローラーは伸縮でき、大型スマホでもケースをはめたまま装着可能です

「GameSir X2 Bluetooth」には、B+HOMEボタンで起動する「Xbox Wireless Controller」モードと、G+HOMEで起動する「G-touch」モードの2種類があります。

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BまたはGボタンを押しながら、HOMEボタンを長押しすると、「Xbox Wireless Controller」モードまたは「G-touch」モードで起動します

「Xbox Wireless Controller」モードはその名のとおりXbox用コントローラーと同等のモードで、iPhoneであれば公式にゲームコントローラーに対応しているゲームで利用できます。代表的なタイトルを挙げれば「Call of Duty:Mobile」などが該当します。

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iPhoneとBluetooth接続すれば、「Call of Duty:Mobile」では設定不要でゲームコントローラーとして利用可能です

■設定アプリ「GameSir」はiOS12~iOS13.4でなければ動作しません

「G-touch」モードはちょっとややこしいです。iPhoneでもAndroidでもゲームコントローラーのボタンやレバーをゲーム画面上のソフトウェアボタンに割り当てる設定アプリ「GameSir」と組み合わせるのですが、iPhoneではiOS12~iOS13.4でなければ動作しません。一方、Androidアプリでは最新OSで利用可能。iOSの最新バージョンはiOS14.5.1なので(記事執筆時点)、iPhoneでは事実上、「GameSir」アプリを利用できないわけです。

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Android版フォートナイトは元々ゲームコントローラーに対応していますが、「GameSir」アプリでボタンやレバーを配置することも可能です

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iOS14.5.1を適用したiPhoneでも「GameSir」アプリをインストール・起動して、ボタン、レバーの配置は行なえますが、設定の保存、ゲームの起動ができません

■避けては通れないハードウェアチート問題

さて、ここでスマホ用ゲームコントローラーで避けては通れないハードウェアチート問題について触れておきます。まず大前提として、たとえば「PUBG MOBILE」では運営がゲームコントローラーに対して具体的なコメントを出していないようです。

公式サイトの「PUBG MOBILEのルールとマナーについて」には、不正行為として下記のように記載されています(5月12日時点)。

・不正ツール等の使用

 PUBG MOBILEが特別に認めたものを除き、マクロ等の不公平な優位性を与える一切の外部ツール使用

・ツール使用を促す行為

 チートまたはハッカー行為の提供及び販売、または促進するウェブサイトへのリンクを掲示、または促す行為

「マクロ等の不公平な優位性を与える一切の外部ツール」というのが、ゲームコントローラーを指しているのか曖昧なんですね。仮にすべての「ゲームコントローラー」を指しているのなら、「ROG Phone」「RedMagic」「Black Shark」などのゲーミングスマホもその対象になりえます。

個人的には、ゲーミングスマホがすでに一般化しており、それらはショルダーボタンや、ゲームコントローラーでプレイできるのですから、サードパーティー製ゲームコントローラーだけを禁止する理由はないと思います。安心してゲーミングスマホ、ゲームコントローラーを利用できるように、各ゲームメーカーには明確なコメントを公式サイトに掲出してほしいですね。

というわけで「GameSir X2 Bluetooth」の「G-touch」モードを、どのゲームで利用するかについては現時点では自己責任で決めていただけますようお願いいたします。

■ゲームコントローラーとしての使い勝手は良好です

多くのゲームコントローラーを手掛けてきたGameSirのデバイスだけに、レバー、ボタンのフィーリングは良好です。操作しやすいだけでなく、押したとき、弾いたときの感触が気持ちいいですね。また、設定アプリ「GameSir」では、エイムをレバーに割り当てたときの移動量もスライダーで細かく調整できます。アプリストアで設定アプリ「GameSir」の評価が低いですが、筆者が今回試用した限りでは特に不具合なく利用できました。

なお「GameSir X2 Bluetooth」はBluetooth経由で接続しますが、しっかりと技適を取得しており日本国内で適法に利用可能です。またiPhoneで使わないのであれば、USB Type-C端子経由で接続する「GameSir X2」もよい選択肢ですよ。

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左上からGボタン、左スティック、十字ボタン、スクリーンショットボタン、Sボタン、ABXYボタン、右スティック、Turboボタン

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上面にL2、L1、R2、R1ボタン、下面にHOMEボタン、USB Type-C端子を配置

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エイムをレバーに割り当てたときの移動量もスライダーで細かく調整できます

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技適は取得されているので、適法に日本国内で利用可能です

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これは同梱品一覧。「GameSir X2 Bluetooth」を携帯するための専用ケースも用意されています

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USB Type-C端子でスマホを接続する「GameSir X2」も発売されています。こちらはケースの厚みによっては、USB Type-C端子が奥まで入らない場合があるのでご注意ください

■Apple Arcade用に「GameSir X2 Bluetooth」はオススメ

Apple Arcadeにはゲームコントローラーに対応しているゲームが多くリリースされています。「G-touch」モードを使わなくても、「GameSir X2 Bluetooth」の元は十分取れるでしょう。携帯ゲーム機とまったく同じ感覚でゲームをプレイしたい方に、「GameSir X2 Bluetooth」はオススメできる一台です。

GameSir X2(Amazon)