GAMEBOY
Stacksmashing

任天堂のゲームボーイといえば、1989年に発売された携帯ゲーム機です。同機は発売から30年以上を経た今なおビットコインを採掘したりと絶賛活躍中です。今回は、1989年に発売された同機用のテトリスをオンライン対戦可能にした猛者が出現しました。

任天堂のテトリスといえば、Switch用のテトリス99がオンライン対戦業界に旋風を巻き起こしてからも2年が経ちますが、任天堂ハード上での対戦ゲームの元祖と呼べるタイトルが、ゲームボーイ用テトリスです。

対戦はゲームボーイ2台を持ち寄り、通信ケーブルで直接繋いでの闘い。システムは、自分がブロックを消すごとに相手のブロックがせり上がり、天井まで積上げさせれば勝ち、というシンプルながら熱い戦いが繰り広げられるものでした。

これをオンライン対戦に改造したのが、YouTuberのStacksmashing氏(AirTagのハッキングもしていた人)です。

同氏による作業は、基本的には改造したUSBアプダター(Raspberry Pi Picoと電圧レベルシフターを使用)をゲームボーイの通信ポートに接続し、ゲームボーイからは通信ケーブルでの接続に見せかけるというものです。これにより、2人以上のプレイヤーが世界のどこからでもネットを介して対戦できるとのこと。

さらにこのハックはゲーム機本体に手を加えず「通信を仲介するだけ」のため、初代ゲームボーイのほか、ケーブルでの通信に対応するゲームボーイシリーズ――ゲームボーイカラーやゲームボーイポケット、さらにゲームボーイアドバンスに至るまでに幅広く対応しています。

こう紹介するといかにもシンプルに見えますが、実際はこの改造、技術的に高度かつ多くの手間がかかっています。

まずStacksmashing氏は実際の通信ケーブルからデータをリバースエンジニアリングし、その通信をオンラインで処理するために、PythonサーバーとWebUSBフロントエンドを含むOSSスタックまでも作成しています。

その効果は大きく、これによりゲームボーイ側には2人で対戦しているように見せかけておきながら、実際には複数のプレイヤーが参加できるシステムに(実際に3人対戦もやっています)。

加えてWeb上で対戦のマッチングや進捗状況も管理できるという、充実した環境となっています。

GAMEBOY
Stacksmashing

レトロゲーム環境でのでオンライン対戦といえば、実はNintendo Switch Onlineの『パネルでポン』などで実現していたりするのですが、このハックはゲームボーイ実機というのがミソ。これからは、実機のゲームボーイで世界の強者たちと闘うのがアツいのかもしれません。

Source:Stacksmashing(YouTube)