GBA
Rodrigo Alfonso

2001年に発売された任天堂の携帯ゲーム機ゲームボーイアドバンス(以下GBA)は、20年後の今もなおクリストファー・ノーラン監督の『Tenet』を観賞したり、そのバリエーションであるGBASPがJoy-Con接続に対応したり、改造マニア達に有効活用されています。

そんな名機GBA上で、特別なハードウェアの改造をせずに初代PlayStation(およびメガドライブやスーパーファミコン)のゲームを動かしたハッカーが現れました。

レトロゲーム機改造マニアのRodrigo Alfonso氏は、GBA本体は改造せずに初代PSほか他のゲーム機用ソフトを遊べている様子を公開しています。そのカラクリはカスタムカートリッジにあり、技術的には「GBAとは別のシステムでゲームを実行している」という格好です。

このカートリッジは、RetroPie(Raspbian OS上で複数ハードのエミュレータ一式を動かすツール)を実行するRaspberry Pi 3が内蔵されたものです。レトロゲーム機を開腹手術して中身をラズパイに入れ替えることは珍しくありませんが、この試みがユニークなのはラズパイがカートリッジ内に完全に収納されており、GBAとはハードウェア的に独立している点です。

すなわちGBAとカートリッジはマルチプレイヤー用のポートで繋がれ、それを通じて動画と操作入力の両方をストリーミングしているということ。双方向で1.6Mbps以上の転送はできない上に、ラズパイ側は「貧弱な」GBAのプロセッサの動作に合わせる必要もあり、時には画面がカクつくこともあるようです。もしもフレームレートを高くしたければ、ストリーミングの解像度をGBA本来の240×160よりも下げればいいとのことです。

とはいえ、「クラッシュ・バンディクー」シリーズや「スパイロ・ザ・ドラゴン」などの名作が、限られたストリーミング速度ゆえの映像の乱れはあるものの、比較的スムーズにプレイできています。手軽とはいきませんが、GBAのプロセッサをオーバークロックすることで、フレームレートや画質は向上すると思われます。

カートリッジの組み立てとコードの読み込みは自分で行う必要はありますが、Alfonso氏はそのやり方を両方ともGitHubで公開しています。アナログスティック操作のゲームこそできませんが、腕に覚えがあり、Nintendo Switch/Liteが大きすぎて外に持ち出しにくいと感じる人であれば、自作に挑戦してみてもよさそうです。

ちなみに「GBAで『Tenet』観賞」はこちらになります。

Source:GIZMODO(US)