Clodagh Kilcoyne / Reuters
Clodagh Kilcoyne / Reuters

コンペの結果、NASAがSpaceXに有人月面着陸システム開発プログラム契約を与えたことを不服としてBlue OriginとDyneticsが抗議していた件について、米国政府説明責任局(GAO)は申し立てを却下するする決定を下しました。当局はNASAがSpaeXと契約したことは「合理的な評価をした結果で、適用されるべき調達法、規制、契約条件に一致していた」と述べています。

4月にNASAの決定に抗議したとき、Blue Originは選考プロセスを「根本的に不公平」だと主張し、当初2社に契約が与えられるはずだったのに1社しか選ばなかったとして抗議していました。

しかし、この抗議に関してGAOはプロジェクトに投入可能な予算は限られているため「NASAが発表について議論したり、修正したり、取り消したりする必要はなかった」と断じました。なお、GAOは裁定に関するプレスリリースでGAOの役割は契約決定の相対的なメリットを判断することではないと述べています。

裁定を受けてBlue Originは「NASAの決定には根本的な問題があったと確信している。しかしGAOの管轄権は小さく、そのために問題に対処できなかった。われわれは引き続き2社への契約が妥当だと主張していく」と述べています。

今回の決定は、Amazon元CEOかつBlue Originの創業者ジェフ・ベゾス氏が、月着陸船契約をBlure Originに与えればその見返りにNASAから与えられる開発予算のうち最大20億ドルの受け取りを放棄し、ジェフ・ベゾス氏が自己負担すると発言してから数日後のことでした。Blue Originの抗議を受け、NASAはSpaceX社に対しGAOが裁定を出すまで有人月着陸船の開発を停止するよう指示しました。

そしてBlue Originが合衆国連邦請求裁判所にこの件についての調査を求めない限り、NASAとSpaceXは今回の裁定をもって月着陸船開発プロジェクトを再開できるようになりました。

Source:GAO