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薄いボディで握りやすいグロー・プロ・スリム

加熱式たばこはフィリップ モリスの「IQOS」が大きなシェアを獲得していますが、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の加熱式たばこ「glo」もIQOSにはない魅力で追撃しています。この1か月ほど、「グロー・プロ・スリム」を利用してみて、その魅力を確認してみました。

○薄いボディに細いスティック

gloは高温加熱式を採用し、たばこスティックの周囲から熱するタイプの仕組みを採用しています。高温になって気化した蒸気を吸い込むことでニコチンを摂取する方式で、有害性物質が9割以上減少、といった点は他と変わりません。

gloの特徴の1つは、そのデバイスの幅広さ。4モデルが現行モデルで、コンパクトな「グロー・プロ」、スタンダードな「グロー・ハイパー」、最新モデルの「グロー・ハイパー・プラス」、そしてさらに別ラインの「グロー・プロ・スリム」です。

スリムの特徴は本体の薄さです。本体の長さは従来製品に比べて長くなっていますが、厚みは体感では半分ほど。真上から見ると円形と長方形を組み合わせたような形で、膨らんだ円形の部分が手になじむ形状で、それ以外は薄いデザインです。

「グロー・プロ・スリム」は従来の「グロー・プロ」と同様、最新誘導加熱技術を採用しながら、「グロー・プロ」と比較して約25%の軽量化を実現したモデルです。

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グロー・ハイパー・プラスとの比較。厚みを見ると半分ほどに見えます。その代わり長さは長くなっています

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本体は片側が膨らんだ長方形

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上から見ると鍵穴のような形状。膨らんだ部分にスティックを挿入します

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ボタンはひとつのシンプル構造。3秒間の長押しで加熱開始。5秒間長押しすると、加熱が10秒で済むブーストモードも搭載しています

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底面にUSB Type-Cポートを搭載

この薄さを実現したのが、たばこスティックです。紙巻きたばこでもあった、細身のスティックを使うタイプです。本体の円形の部分にスティックを差し込むのですが、細身のため全体的に省スペース化して、サイズが薄くなっています。その代わり、細身のスティック自体は長いため、本体も長くなった、ということでしょう。

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スリム専用の細身のたばこスティック

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下がノーマルのたばこスティック。上がスリム用のスティック。紙巻きのスリムたばこのように細く長くなっています

ノーマルタイプに比べて厚みがないため、ポケットや小さなバッグへの収まりは良くなっています。すき間に収めるような形で持ち歩くと良さそうです。重さも74gと、ラインナップの中では最軽量となっています。

その分、バッテリー容量は減っているようで、連続使用時間は約16回と、一箱にやや足りない容量。一箱を吸いきる前に充電が必要になります。ただ、個人的に充電環境がない状態で一箱を吸い続けることはないので、あまり困りませんでした。

使い方は他のglo端末と変わりません。ボタンを長押しすることで加熱が始まり、20秒ほどで吸い始められます。吸い込める時間は約4分。吸引回数ではなく時間制です。時間経過で本体がバイブして、その後1回ほど吸い込む時間があり、電源が切れます。

味わいに関しては、ノーマルタイプのスティックの方が蒸気量も多く、紙巻きたばこの強めのたばこという印象。細身スティックの方は蒸気量はやや少なく、喫味もマイルドな印象があります。

メンソールでも同様で、吸い込んだときのメンソールのインパクトは、ノーマルに比べると弱めという印象でした。このため、よりたばこ感を求めるならノーマル、吸いやすさや持ち運びやすさを選ぶなら細身スティックを選ぶと良さそう。なんとなく細身スティックは女性向けというイメージはありますが、加熱式たばこの場合、本体を持って口にスティック部だけをくわえるため、男女どちらでも違和感はなさそうです。

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パッケージも細身スティックに合わせて高さはあるものの厚みは薄い。両方を合わせてもあまりかさばりません

IQOSのようにチャージャーとホルダーを分離して吸引時にはよりコンパクトになるIQOS 3 デュオや、高級機のIQOSイルマ プライムといった製品はありませんが、本体の一部のカラーパネルを交換してアレンジできるデザインに加え、たばこスティックをノーマルと細身の2種類用意するといったバリエーションで幅広いニーズに応えようというgloの戦略と言えそうです。

○ランニングコストが魅力

gloは、価格も戦略的です。今回のグロー・プロ・スリムの本体価格は1,980円。これでもgloでバイスの中では高額で、そのほかのモデルは480円や980円と、気軽に買える価格です。このぐらいだと、デバイスを忘れてしまって外出先で買い足しても惜しくないでしょう。

ランニングコストも見逃せません。gloのたばこスティックはKENT、NEO、KOOLの3ブランド展開ですが、そのうちのKENTシリーズは1コイン500円という値段。これは10月1日のたばこ税増税に伴う値上げ後の価格で、他社は580円というパターンが多いので、それに比べればランニングコストが抑えられます。

フレーバーも豊富で、レギュラーからメンソール系、フルーツ系が揃っています。特にミント、ベリー、シトラスといったメンソールのフレーバーが豊富です。スリムシリーズでの500円のラインナップも10種類と豊富なのは嬉しいところ。

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例えばネオ・ブースト・ロイヤル(左)とネオ・ダーク・プラス。ブースト・ロイヤルはベリー系のメンソール、ダーク・プラスはレギュラー系なのですが、種類がありすぎて、パッケージが似通っているのが難点です。離れたレジ裏の陳列棚から選ぶのは、慣れていないと難しめ

また、IQOSに比べてにおいが抑えめという印象があります。メンソール系のインステリー・フレッシュは特に控えめで、IQOSの特徴的な香りが苦手という人でも大丈夫そうです。もちろん、フレーバー系の香りは強いので、人を選びそうです。また、レギュラー系のダークなども加熱式たばこ独特の香りがありますが、IQOSに比べれば抑えられている印象です。

比較的ランニングコストが抑えられている点、フレーバーを選べばにおいも抑えられる点。この2点はIQOSに対しても競争力のある点だと感じました。味わいは好き好きでもありますが、IQOSユーザーでも手軽に試せる価格なので、試してみるという選択肢もあるでしょう。

今回は細身スティックのスリムですが、通常サイズのハイパー・プラスなどのデバイス専用スティックとして、いよいよラッキー・ストライクブランドが登場します。よりたばこ感を強めた味わいを目指しているようで、紙巻きのラッキー・ストライクを愛用している人や、強めの喫味を期待している人には注目の製品と言えそうです。

関連リンク:glo

20 歳未満の者の喫煙は、法律で禁じられています。

加熱式たばこの煙(蒸気)は、周りの人の健康へ悪影響が否定できません。健康増進法で禁じられている場所では喫煙できません。

加熱式たばこの煙(蒸気)は、発がん性物質や、依存性のあるニコチンが含まれるなど、あなたの健康への悪影響が否定できません。

※初出時に細身スティックを新しいとの表現がありましたが。細身→普通の順でリリースされていたため修正いたしました。