Cruise/Sheikh Hamdan bin Mohammed bin Rashid Al Maktoum
Cruise/Sheikh Hamdan bin Mohammed bin Rashid Al Maktoum

2021年4月12日(現地時間)、ゼネラルモーターズ傘下の自動運転開発会社「Cruise」は、無人自動運転タクシー「Origin」の営業契約をドバイ道路交通局と結んだと発表しました。

Cruiseの「Origin」は、2列のシートを向かい合わせに並べたボックスタイプの車両が特徴。車両開発には、業務提携を行っているホンダのスタッフもかかわっているため、実は日本のエッセンスも含まれているロボタクシーです。

運用開始は2023年からの予定。まずは限られた台数で運用し、2030年までに4000台を配備するとしています。ドバイ道路交通局のマタール・モハメド・アル・ターイル長官は「2030年までにドバイの交通手段の25%を自動運転に転換することを目指しており、今回の契約はドバイが進める『自動運転輸送戦略』の第一歩になる」とコメント。近い将来、ドバイでは自動運転タクシーの利用が当たり前になるかもしれません。

ドバイにおける事故の90%以上が人為的ミスによるものであることから、ドバイ道路交通局は「自動運転車の導入が交通安全レベルの向上に寄与する」と期待しています。また、自動運転技術の活用が、輸送コストの大幅な削減や、年間180億豪ドル(約1兆5000億円)もの経済的利益につながるとのこと。

Cruise社は2020年12月にサンフランシスコで完全自動運転車のテストを実施していますが、ドバイで運用予定の車両ではまだ公道テストが行われていません。また、2021年1月の「Origin」発表時に、同社のダン・アマンCEOは今後のスケジュールについて明言を避けるなど、まだ不透明な部分もあります。

とはいえ、自動車運転開発のライバルより先に、ドバイという世界的な観光地で最初に運用契約を結んだことは、Cruiseの事業にとって大きな一歩となるでしょう。Cruise社による今回の一手が呼び水となり、世界の自動運転事業が急加速するかもしれません。

Source:Cruise