Google、フォートナイト訴訟で「アップルとは違う」と距離を置く動き

EpicはGoogleも自由競争を阻害と主張

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年09月8日, 午後 12:45 in apple
0シェア
FacebookTwitter
Fortnite
Photo by Joshua Hoehne on Unsplash

アップルとEpic Gamesの「フォートナイト」をめぐる訴訟が注目を集める一方で、同時に訴訟を起こされたGoogle方面はなりを潜めている感があります。どちらもアプリ内購入についてのガイドライン違反を理由としたアプリストアからの削除を争うはずが、両者には明らかに温度差があります。

この件につきGoogleが裁判所に、2つの訴訟は「関連付けるべきではない」と申し立てたことが明らかとなりました。すなわちEpic対アップルの紛争とは距離を置こうとしている構えです。

Googleは申立書の中で、2つの訴訟の当事者には「実質的な」等価性がないと主張。取引条件や主要事実が異なるとしながらも、最も強調されているのはiOS向けApp StoreとGoogle Playストアとのあり方の違いです。

「iOSはアップル独自のアプリストアを介してのみアプリを配布できるが、対照的にAndroidデバイスは複数のアプリストアで同時にプリインストールまたはダウンロードでき、エンドユーザーはインターネットを介してサイドロード(ストア外でのインストール)もできます」とのこと。つまりアプリ開発者は複数のアプリストアで配布したり、自社サイトから直接配布したりと選択肢があるとの趣旨が主張されています。

当然ながら、アプリ開発者やOEMメーカーとの交渉や契約の仕方は、アップルとGoogleでそれぞれ異なります。それらを含めたアプリ配信に関する根本的な違いが、iOS/アップル訴訟とAndroid/Google訴訟における主張と防御に重要な違いを生み出しているとのことです。

すなわちGoogleの言い分では、仮に訴訟がアップル不利に進行したとしても、それをEpic対自社との訴訟に援用するのはストアが別物である以上、適切ではないというわけです。

たしかにGoogleはアップルとの差別化を図りAndroid繁栄のためにできる限り力を尽くしており、2つのプラットフォームのアプローチが異なることは事実です。が、EpicはGoogleも有意義な競争を阻害する「反競争的」なAndroidポリシーを採用していると主張しています。

たとえばGoogleはサードパーティ製アプリストアを認めてはいるものの、Epicいわく18ヶ月間Google Playストア以外でフォートナイトを運営するうち、それらアプリがGoogleにより意図的に不利な立場に置かれているとに気づいたとのことです。

具体的には「恐ろしいほど繰り返し表示されるセキュリティ・ポップアップ、メーカーやキャリアとの契約や取引の制限、サードパーティのソフトウェアソースをマルウェアと呼ぶGoogleの広報、Google PlayプロテクトのようなGoogle Playストア外で入手したソフトウェアを完全にブロックするための新たな取り組み」など、技術的およびビジネス上の対策が講じられているとされています。

もしもアップルとGoogleのアプリストア管理が同じ類の「反競争的」と見なされれば、Epicにとっては2つの訴訟を並行して進めるコストが減らせるはず。その一方でGoogleにとってはアップルに不利な判断が降りかかる上に、複数のアプリストアを認めるなど差別化を図ってきた努力が無駄にもなりかねません。そうした両面から、GoogleがEpic対アップル訴訟と距離を置こうとする姿勢は今後も続きそうです。

Source:Scribd

Via:Gamasutra

 
新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

関連キーワード: apple, google, news, gear
0シェア
FacebookTwitter