米グーグルは11日、「Chromium Blog」を更新し、Chromeブラウザのバージョン89で投入したメモリ使用量の効率化および起動速度の高速化技術についての解説記事を掲載しました。

Chrome 89ではフォアグラウンドのタブがアクティブに使用していないメモリの使用を効率化しており、実際の挙動としては例えば、スクロールして通過した大きな画像を破棄するようになりました。

またmacOS版のChromeでは、バックグラウンドタブのメモリ使用量も最大8%削減。これにより、システムへの負荷を計測するApple Energy Impactのスコアが65%改善したことも報告しています。

Android版とWindows(64ビット)版では、グーグル独自のメモリアロケータ(メモリ確保)である「PartitionAlloc」を使用できるように変更を施しており、結果としてブラウザの応答性が最大9%向上し、Windows版ではメモリ使用量最大22%まで削減しています。またAndroid版についてはChromeの再パッケージ化を実施。リソースの枯渇に起因するアプリのクラッシュ頻度を減少させました。

起動速度に関しては「Freeze-Dried Tabs」という軽量版のタブを保存する機能を搭載したことで、Android版の起動速度を13%程度高速化しています。

Android版では長押しによるプレビュー機能も追加された、Chrome 89。将来的にはリリースサイクルが4週間毎になることで、さらにその開発速度が加速しそうです。

Source: Chromium Blog