エジプト象形文字を翻訳。Googleが新サービスFabriciusを公開

ヴォイニッチ手稿も解読できるだろうか

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2020年07月17日, 午後 06:30 in fabricius
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Google Fabricius
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Googleは7月15日(現地時間)、古代エジプトの象形文字(ヒエログリフ)の解読・翻訳を機械学習を用いて行う新サービス「Fabricius」をリリースしました。Google Arts&Cultureツールの一部としてリリースされており、同アプリやウェブサイトから利用出来ます。

このサービス、主に3つの内容に分かれており、1つめのLearnでは、ヒエログリフについて、その歴史や研究内容を学べます。またPlayでは、文章を入力するとそれに近い意味のメッセージをヒエログリフで生成し、SNSで共有したり、リンクを送ったりが可能です。ただし、ここで生成されるメッセージは学問的には正しくなく、ただ楽しむためのものとのことです。

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3つ目のWorkのみ、モバイルアプリでは利用出来ず、ウェブサイトからのみとなります。画像をアップロードし象形文字の部分を指定すると、機械学習で象形文字を認識し、翻訳を行います。

従来、象形文字の解読には専門家が何冊もの本を用いて手作業で行う必要があり、その方法は一世紀以上変わっていないとGoogle Arts & CultureのプログラムマネージャChance Coughenour氏は指摘します。これを機械学習を用いて簡略化したのがFabricius。とはいえ、これまで象形文字の意味を理解する学習モデルを作るには膨大な時間が必要でしたが、Google CloudのAutoML Visionを利用することで、その時間を短縮出来たとのことです。

なお、Fabriciusの作成には、マッコーリー大学オーストラリアエジプト学センターや、デジタル制作会社のPsycle Interactive、世界中のエジプト学者のほか、古代エジプトを舞台にしたアサシンクリードオリジンズを制作しているUbisoftも協力しているとのことです。そもそもFabriciusは、アサシンクリードオリジンズのリリースと同時に開始されたUbisoft研究プロジェクトを発端としているとのことです。

Fabriciusはオープンソースとして公開しており、今後、同じアプローチで他の古代言語にも適用したいとしています。

 
 

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