何かしらの単語などを調べる際、Google検索では検索した文字が太字で表示され、どのようにリンク先サイトに含まれているのかがわかるようになっていますが、リンク先を表示しても、その場所がすぐに見つからず、ページ内検索(Ctrl + F)を行ったことがある人も多いはず。この不便さが解消されるかもしれない機能をGoogleが提供開始しています。
機能としては、リンク先のサイトを表示した際、検索した文字やそれが含まれる文章の部分まで自動でスクロールし、かつハイライト表示を行うというもの。ただし、これが利用出来るのは、検索結果上部に表示される強調スニペットを経由した場合のみとなっています。
強調スニペットは、質問などを検索した際に、その回答や説明などが含まれているサイトをGoogleが判断して表示する仕組み。1つの検索に対して、1つしか表示されず、また自動表示のため、サイトオーナーが狙って表示できるものでもありません。
ちなみにスニペットとは説明という意味で、通常の検索結果ではまずタイトルが表示され、その下にスニペット(説明)を表示しますが、強調スニペットは、最初に説明が表示され、タイトルは最下部になるのが特徴です。
Googleによると、このハイライト表示の仕組み自体は、以前からAMPページで行われていたものとのこと。また、利用出来るかどうかは、使っているブラウザ次第だとしています。試した範囲ではChromeやChromiumベースのEdgeでは利用出来ましたが、モバイル版のChromeでは使えませんでした。
There is no markup needed by webmasters. This happens automatically, using Scroll To Text for HTML pages https://t.co/cE9O2cBgKu. See also more background here: https://t.co/vKFmR3HLK3
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 3, 2020
探している情報を見つけやすくなるという点では、非常に便利な機能です。
なお、自動スクロールとハイライト表示の仕組みには、「scroll-to-text-fragment」が利用されています。URLの末尾に「#:~:text=文字列」というパラメーターを付けると、その文字列の部分までスクロールし、ハイライトされるというもの。一般的には指定した箇所へのスクロールにはテキストアンカーが利用されますが、アンカーが指定されていない場合にも使えるので、覚えておくと便利かもしれません。
via: Search Engine Land, The Verge
source: Google(Twitter)