Stadia

今月初めにGoogleはクラウドゲームサービスStadia向けゲームを開発する自社スタジオを閉鎖すると発表しましたが、わずか数日前にゲーム部門リーダーのフィル・ハリソン氏がスタジオは「大きな進歩」を成し遂げたと称賛し、社員らには閉鎖の予定は伏せていたとの噂が報じられています。

米Kotakuの4人の情報筋によると、 同スタジオの開発者らがスタジオの閉鎖を知ったのは、ハリソン氏がブログ記事を公開して各種メディアでニュースになったのとほぼ同時に、社内電子メールや電話会議を通じてだったとのこと。それ以前には何の通達もなかった模様です。

1月27日、つまり閉鎖が発表された5日前にハリソン氏は「Stadia Games and Entertainment(SG&E)は多様で才能あるチームを構築し、Stadia独占ゲームの強力なラインナップを確立する上で大きな進展を遂げています」と開発者らを称賛し「近日中にSG&Eの投資枠を確認し、SG&Eの戦略と2021年の目標と主要な結果に反映させる予定です」という電子メールを送っていたとのことです。

SG&Eの開発者らはニュースを知ってから数日後の4日に電話会議を通じて、ようやくハリソン氏と会話ができたと伝えられています。その場で先のメールについての質疑応答が行われ、ハリソン氏は誤解を招くような発言に対して後悔の念を表明したとのこと。その当時と(スタジオ閉鎖の発表された)翌週とで何か事情が変わったのかと尋ねられて、ハリソン氏は特に何もなかったと認め「私たちは(閉鎖の予定を)知っていた」と語ったとのことです。

現代のAAA級大作タイトルの開発は莫大な資金ばかりか、時には数年もの歳月を要すことが常であり、スタジオ立ち上げから1年もかからず目に見える結果が出る見込みは限りなく薄いはず。Googleが自前の開発スタジオを早期に見切ったことでゲーム関連パブリッシャーやデベロッパーの信頼が損なわれると危惧する声もありましたが、個人の開発者にとっても貴重な1年ものキャリアを棒に振らせる重大な決定を伏せていた可能性があることが、今後のStadiaのみならずGoogleのゲーム業界への関わりに不信感を漂わせないことを祈るばかりです。

Source:Kotaku