GRのカッコよさは何にも替えがたいものがあります。

機械としての質実剛健さはもちろんのこと、「撮りたいものには己が迫れ!」という潔い単焦点の哲学、精細な写りながらどこか湿度や渋さが映り込む持ち味、もう、存在そのものがカッコいい。手にして惚れ惚れします。

近ごろ私は富士フイルムのカメラをメインで使用しているのですが、以前から使用していたGRはゼッタイに手放せない愛機です。

私が持っているのはGRがデジタルになってから、外観に「DEGITAL」の文字が消えた2013年のモデルです。2014年から使っているので、かれこれ7年ですね。これがまったく飽きることがないのです。危なげなくて、ポッケやカバンのそのままポンッと突っ込んでおいても全然平気。ちょっとくらい痛んでも味わいになるけど全然頑丈、古びない。

そりゃもう愛してきましたよ。あちこち一緒に出かけています。カバンの中に入ってることすら忘れさせてくれる軽さですから、「あ!持ってたんだった」という感じで、切り取りたい場面に出会ったときに、サッと出してスナップできる。荷物の重くなりがちな旅先や、身軽に出かけたいバイクのツーリング時などでも、本当に大助かり。インスタグラムにハッシュタグをつけて投稿した写真が、公式のインスタから紹介してもらったこともありました。その時は自分もイッパシの「GRist」になれちゃった気がして嬉しかったです。その写真がこちら。

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GR II、GR III、そして今年のGR IIIxの発表時、2年ごと秋になるとやや心はザワついてきました。しかし、私のGRがあまりに元気で調子いいので、毎回新しく買い換えるのは見送ってきたのです。

だのに!

編集部より「GR III、3か月ほど使ってみませんか?」というご提案が。えー使ってみますとも!
というわけで、お借りいたしました。

RICOH GR III
左がお借りしたGR III。黒が濃い! 右が7年使用している愛機GR。
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ひとまわり小さく感じるGR III。「よもや動画なんて録らないでしょ」と言わんばかりのシンプルモードダイヤルもいいですね、わかってらっしゃる! (動画も撮れます)

GRからいきなりGR IIIに飛んでいった人間がいいな!と感じたポイントは以下。

・スマホ転送やっぱり便利!

・フォーカスしたいポイントをスクリーンにタッチして決められるんだ!

・ピントがGRより格段に合いやすい!

・ファンクションボタンを押してクロップが35mm、50mmに切り替えられる!

GRではスマホ転送ができないので、転送機能のついたSDカードを使っていたのですが、ものすご〜く遅かったのと、途中でアプリがアップデートされなくなってiphoneで使えなくなってしまった(!)ので、もうそのSDカードぶん投げました。最近はイチイチPCに読み込んでいたので、SNSアップが簡単にできないのはちょっと困っていたんです。サクっと転送、気持ちイイ!

ピントが合いやすいのはびっくりしました。「最強のスナップシューター」のはずが、GRでは特に植物や虫など近いものを撮ろうとすると、なかなか決まらずイラッとしていたんです。それがGR IIIはさっくさく。いいなぁ。というわけで、作例はまずは植物や虫さん。

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いい感じです。

そして今回はなんと、外部ミニファインダーの「GV-2」と、ワイドコンバージョンレンズ「GW-4」(およびレンズアダブターの「GA-1」)も一緒に使わせていただきました!

全部取り付けてみるとこんな感じ。これはこれでかっこいいですね!空港に写真を撮りに行ったとき、すごく大きなカメラを持った人たちとか、ミラーレスの小さめなカメラを持った人たちとか、いろいろいらしたけど、誰ともカブらない感ハンパなし、でした(笑)

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arisa iida

ワイドコンバージョンレンズは、通常35mm換算で28mm相当で撮影できるGRが、さらに広角の21mm相当で撮れるようになるレンズです。大きくて重たいですが、付属のポーチに入れて持ち歩くといい感じです。レンズフードはシリコン製でフニャっとしているのが意外な安心感でした。では、広い画角で撮影してきた作例です。

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広々したところで広角。う〜ん。実はわかりにくい?!

ワイドコンバージョンレンズの威力を発揮してくれるのはむしろ、狭いスペースでそれ以上後ろに下がれない時とか、動けない場面であることに気がつきました。

私のせま〜い6畳一間の仕事部屋にむりやりつっこんでいるオーディオ・システムを全部写そうとしたら、21mm相当はかなり快適でした!

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下の図は、左上・右上・左下・右下の順に、21mm、28mm、(クロップボタンを押して)35mm、50mm相当の画角で、同じ場所から撮ったものです。
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目の前のものを撮ると、こんな感じになりました。21mm、28mm、35mmです。

ところで、光学式のビューファインダー「GV-2」ですが、まさにアクセサリーという感じで、見た目が面白くはなるのですが、実際にはフォーカスのポイントをスクリーンにタッチして合わせたりするので、個人的にはあまり使えないなという印象。スナップするときも、あまり構えずに撮れるのがGRの良さなので、ファインダーを覗かないと眩しくてよく見えない、という時意外はあまり出番はなかったかも。

ちなみに、私はほとんどフラッシュを焚かないで撮影することが多いので、GR IIIには搭載されていないことに最初気づきもしませんでした。ぜんぜんOK。

そんなわけで、3か月間に撮影してきたアレコレを載せてみます。GRといえばコントラストの強い白黒はやっぱりカッコいいし、鮮やかにうつせばお料理も美味しそう。中には「黄金の秋」と呼ばれるポーランドの美しい秋の風景を写したものもあります。あちこち一緒に出かけやすいGR III、すでに発売から2年ですが、やっぱりいいカメラですね!

RICOH GR III
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こちらは「イメージコントロール」を「レトロ」にして撮ったもの。柔らかい風合いがお気に入りです。
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