PAVEL ORLOVSKY via Getty Images
PAVEL ORLOVSKY via Getty Images

Belarus Cyber Partisansとして知られるベラルーシのハッカーグループは、権威主義的なルカシェンコ政権を打倒するため、政府や警察などの組織へハッキングを仕掛けて侵入し、そこで見つけた機密情報を流出させています。

このグループが政府を標的にし始めたのは、2009年の大統領選挙でのルカシェンコの不正疑惑にともなう抗議のためで、これまでに入手した、警察による違法な活動の証拠、政権が国内の新型コロナウイルス患者の死亡率を隠蔽したことを示す情報、非暴力的な抗議活動にの取り締まりに違法な暴力行使を命令した記録etc...をTelegramを通じて公開しており、そのアカウントには7万7000人ものフォロワーがついています。

またBYPOLと呼ばれるハッカーグループは独立した行動で幾多の情報を得てきたわけではないとし、政権内やかつて特権的立場にいた人たちの協力があってのことだとしています。なかには、2020年の大統領選挙でルカシェンコが一方的に勝利を宣言し、反対勢力に対する弾圧を行った際に国外へ亡命し、そのまま国外からも金銭的な支援が得られているとのこと。

ベラルーシの元外交官で Cyber PartisansとBYPOLにも属しないとする Andrei Sannikov氏は「彼らの活動は政権の犯罪を透明化することだ」「彼らが国家をハッキングして得た情報は、市民に対する政権の犯罪行為を白日の下にさらす、実に雄弁な証拠だ」「私もこの目で証拠を見た」と述べました。

Cyber Partisansの最近の攻撃では、昨年の政府による抗議活動の取り締まりの際のドローン映像や、内務省の携帯電話監視データベースへのアクセスを成功させています。ほかにも、救急隊員が録音した音声や、道路速度や隔離セルの監視カメラの映像にもアクセスしたようだ。このグループが過去数週間に公開したデータには、警察への情報提供者とされるリスト、政府高官やスパイの個人情報、警察のドローンや拘置所の映像、政府の盗聴システムが捉えた秘密の録音などが含まれている。

BYPOLはCyber Partisansに、政府組織への潜入方法や政権のデータベースの構造に関する情報を提供しています。Cyber Partisansもまた、政権の犯罪を調査するための情報をグループに提供しています。

なお、グループは公開している情報は入手してきたもののなかのほんの一握りであると主張しているとのこと。Cyber PartisansのスポークスマンはMIT Technology Reviewに、「われわれが望むのは、ベラルーシのテロリスト政権による暴力と弾圧を止め、この国を民主主義の原則、法による統治をとり戻すこと」だと述べました。

Source:MIT Technology Review