第3のスマホOS「HarmonyOS 2」。その機能や導入法については山根博士の記事をご覧いただくとして、今回は日本語環境などについての現状を確認してみたいと思います。

関連: Androidアプリ使えた─ HarmonyOS 2をMate 40 Proで試す

2021年6月現在、HarmonyOSを導入できるのはファーウェイの一部のハイエンドモデルかつ「中国版のみ」なので、日本人の99.99%は関心ない気がしますが、ここへたどり着いている時点でソッチ方面の方とお見受けしますので気楽に進めさせていただけたらと。

▲検証機はP40 Pro+中国版

セットアップでは最初から日本語含む数ヵ国語が選べ、ある程度グローバル対応は進んでいるように見えます。

▲設定画面の日本語もさほど怪しくなく、中華フォントの出現もナシ……というか、ほぼEMUIそのまま?

ホームにある標準アプリも、ほぼすべて日本語になっています。ただ、開くと中国語(あるいは英語)UIだったり、日本語化されていても中国からしか使えないアプリもあります。

それ以上に、わんさかと中華アプリが入っているのが気になります。

しかし、これらはすべてアンインストールできます。

▲綺麗に消せて日本のキャリアアプリに比べれば、かわいいモノ

ホームを左にスワイプすると出てくるHUAWEI Assistantには中国語が並ぶので、ホーム画面設定からオフに。標準ブラウザの検索窓も中国語が目につきますが、気になる人はEdgeやFirefox、Operaなどを導入すればいいでしょう。サードパーティ製ブラウザもシステムデフォルトに設定できます。

さて、不要な中華アプリをアンインストールしたら、日本語環境の構築です。

▲日本語表示は、手を加える必要ナシ

問題は文字入力。標準IMEは中国語と英語で、他言語もダウンロードで追加できますが、日本語はローマ字入力しかできません。

というわけでフリックに対応した日本語入力アプリのインストールが必要なのですが、HUAWEIのAppGalleryにはShimejiくらいしかありません。まぁShimejiでいい方はいいのですが、Petal検索でAPKが手に入るGboardを試してみたところ、音声入力以外は問題なく使えました。

Engadget
▲しかし、キーボードの位置が下すぎて、フツーに文字入力しているとジェスチャーが働いてホームに戻ってしまう…

ジェスチャー操作を無効にし、ボタン操作(いわゆる古い操作法)にすると、画面下にボタンが出るぶんキーボードの位置が上がるので、誤操作は減りますが、とくに画面が大きい端末の場合、今どきボタン操作だとやはり不便なんですよね……。

▲OSの設定でジェスチャー操作を無効にすると、キーボードの位置が上がる

端末のジェスチャー操作を生かしたままキーボードの位置を上げるには、文字パネルの上下位置を調整できる日本語入力アプリを探すしかありません(Gboardもフローティングにすればできますが、ちょっと使いにくい)。ATOKはこれができたのですが有料アプリなのでAPKが入手できません。昔、HUAWEI端末にも採用されていたオムロン社のWnnを試したところ、うまくいきました。

▲いくつか種類のあるうち、Wnn Keyboard Lab(Ver:Lab-264)が安定動作

▲位置を上げることで、ジェスチャー操作を生かしたまま快適な日本語フリック入力が可能に

Googleサービスは使えるか

さて、ファーウェイといえばGoogle(が使えない)ですが、HarmonyOSでの現状は、EMUIのそれとさほど変わりません。AmazonのアプリストアとPetal検索、あとはWeb(HTML)版をロードするQuick Appで、ある程度はなんとかなります。

関連: Google Play非対応でもギークならHUAWEI P40 Proを楽しめる

今回、海外のYouTuberが紹介していたInstalling GMS On HarmonyOSというのも試してみました。システムにGMSを組み込めないファーウェイ端末上に、GSMが動作する仮想スペースをつくり、ショートカットから起動するという力業です。

▲動画ではショートカットの作成に失敗しているが、コメント欄にある通りアプリに権限を与えれば作成可

▲Gspace上のアプリはQuick App同様、ショートカットのマークが付く

▲ブラウザやQuick AppではできないYouTubeのP in P表示も可。ただ、動作は非常に不安定…

なお、YouTubeに関してはVで始まる魔改造アプリが有名で、そちらのほうがP in P表示なども安定していますが、現状HarmonyOSではアカウントログインするとオフラインになるという不具合が発生しているようです。

GspaceでほかのGoogleアプリも試しましたが、どれも動作は芳しくありませんでした。

Engadget
▲Googleマップはログインできるが位置情報を取得できず使い物にならない

ちなみにGoogleマップは、Quick Appだとログインはできないが位置情報は取得できるという状況。まだこちらのほうがマシですね……。

Engadget
▲Gmailはログインできるがメールが表示されず… 企業アカウントでなければ標準のメールアプリが使えるかと

Engadget
▲結局、GoogleサービスはQuick Appで使うことに

いじょ。近いうちHarmonyOSにGMSをシステムベースでぶっこんでくる猛者が出現することは間違いないでしょうが、GMSがないと、とにかく静かな(通知がほとんど飛んで来ない)うえにバッテリーがよくもつので、私個人的には現状に非常に満足しております。サブ機なら……。

Engadget
▲日本語カスタム(とりあえず)完了

ただ、何度もお伝えしてきた通り、HarmonyOSは単体で使っているぶんには、EMUI(……というかAndroid)とさほど体験は変わりませんので、HUAWEI製最新モデルのカメラ機能が気になるとか、ハードに魅力を感じる場合を除き、OSのために大枚はたく必要はないと思います。試したい方は休眠端末に降ってくるのを待たれるのがよろしいかと。