JAXA
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12月6日午前2時28分ごろ、はやぶさ2が小惑星リュウグウから回収したサンプルを納めたカプセルが大気圏に再突入し、オーストラリア南部の砂漠地帯に帰還しました。大気圏に再突入したカプセルは、明るく尾をひきながら夜空を横切り消えてゆきました。そして、2時32分にはカプセルが発するビーコンが確認され、JAXAの管制室では拍手がわき起こりました。

はやぶさ2は2014年12月3日に打ち上げられ、2018年6月に地球から約3億4000万km離れた位置にある小惑星リュウグウに到着しました。その後2018年9月にはリュウグウ地表に探査ローバーを放ち地表の画像を取得、2019年2月と7月には、はやぶさ2自らリュウグウへのタッチダウンを実施して、地表のサンプル採取を実行しています。その後はやぶさ2はサンプルを耐熱カプセルに収納し、地球への帰途についていました。

小惑星イトカワに比べ、リュウグウ地表にはの太陽系形成初期の有機物や水を含んだ鉱物が多く存在すると考えられています。はやぶさ2は、2度目のサンプル採取では、あらかじめ地表に金属弾を打ち込み、少し地表から深い、そして宇宙の放射線にさらされていない”生”のサンプルの採取を行いました。

このようなサンプルは、太陽系の歴史について多くのことを教えてくれるはずです。地球やその他の惑星は、もともとは太陽が形成される際の降着円盤から塵やガスが集まって形成されました。惑星ほどの規模の天体は地殻、マントル、核を発達させて変化してきましたが、小惑星は最初に形成されたときの状態をそのまま残していると考えられています。その原始的なサンプルを研究することで、太陽系に関するまだ知られていない事柄を理解できることが期待されます。

さて、大気圏に突入してオーストラリアの夜空を照らした再突入カプセルは、日本時間12月6日4時47分ごろに無事に発見され回収、8時過ぎには現地本部に到着しています。今後カプセルは早ければ8日火曜日にも日本に到着し、その後サンプルの分析が行われる予定です。またJAXAは日本時間6日16時30分よりカプセル回収後の記者会見をYouTubeでライブ配信します。

source:JAXA