ホンダの新EV Honda e、日本での価格と発売日が公開。欧州よりだいぶ高い451万円から

年間販売計画台数わずか1000台

Hirokazu Kusakabe
Hirokazu Kusakabe
2020年08月27日, 午後 06:32 in hondae
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2019年秋に欧州で先行発表されて以来注目を集めていた、ホンダの新型電気自動車(EV)「Honda e」の日本における車両価格と発売日が発表されました。

ベースとなるグレードの価格は、消費税込みで451万円。駐車時の自動アシストやカメラ式センターミラーなど装備が充実した上級グレード「Honda e Advance」は495万円となっています。

ちなみにドイツにおけるHonda eの価格は、それぞれ2万9470ユーロ(約370万円)と3万2470ユーロ(約407万円)であることが既に発表済み。日本製の日本車なのだからそれより少なからず安くなるはず、と期待していた筆者を含む多くの人には、残念なお知らせとなりました。

Honda e

第一期オーダー受付は8月27日から

年間販売計画台数はわずか1000台と、こちらも日本車らしからぬ数字です。2019年に日本で売れたフェラーリが870台といえば、そのスケールがなんとなく想像してもらえるのではないでしょうか。なお、日本のEVで最も売れている日産リーフは、2019年に2万台近い台数が販売されています。

Honda eの発売日は10月30日(金)と発表されましたが、上記のような稀少性ゆえ、一般的なホンダ車のようにふらっと販売店に立ち寄ってその場で購入というわけにはいきません。ホンダはHonda eのオーダーを期間ごとに複数回に分けて受け付ける、としているためです。

Honda e

上記のような価格を知ってもいち早く手に入れたいという方は、まず本日8月27日より始まる第一期オーダー受付で注文書に判を押す必要があります。もし第一期の申し込みに間に合えば、2020年11月から順次納車が始まる「数百台」(ホンダの発表より)のうち1台を手に入れることができるでしょう。

Honda e

グレードによって差がある装備と最高出力

車両価格に44万円もの差があるベースグレードと「Advance」ですが、内外装の違いはほとんどありません。外から一目で分かるのは、ベースグレードのHonda eが16インチの黒いアルミホイールに前185/60R16・後205/55R16サイズのタイヤを装着するのに対し、Honda e Advanceは2トーンの17インチ・アルミホイールと前205/45ZR17・後225/45ZR17タイヤの組み合わせになることくらい。

また、5つのスクリーンを水平配置したダッシュボードをはじめ、ミラーの代わりにカメラが搭載されたサイドカメラミラーシステム、格納式ドアハンドル、ガラス製のスカイルーフなど、Honda eの特徴的な装備の多くはベースグレードにも標準で装備されています。

Honda e

Honda e Advanceのみの装備となるのは、駐車時にステアリングやアクセル、ブレーキ操作を自動で制御してくれる「Honda パーキングパイロット」や、ナビ画面に周囲の状況を映し出す「マルチビューカメラシステム」、テールゲートに装着されたカメラで後方視界をルームミラー代わりのディスプレイに映し出す「センターカメラミラーシステム」、さまざまな電化製品を使用できる100VのAC電源、そしてスピーカー数が6個から8個に増えた「プレミアムサウンドシステム」など。

あれば便利で快適だけれど、なくてもあまり侘しい気持ちにならない装備とも言えるでしょう。

こちらは欧州仕様なので左ハンドルですが
▲こちらは欧州仕様なので左ハンドルですが、特徴的なディスプレイなどは日本仕様でも,ベースグレードでも引き継がれます

ただ、後輪駆動のHonda eで走りを存分に楽しみたいという人にとって気になるのが、モーターのチューニングの違いです。ベースグレードのモーターが100kW(136ps)の最高出力を3,078-11,920rpmで発生するのに対し、Honda e Advanceは113kW(154ps)/3,497-10,000rpmとなっています。

最大トルクは315Nm(32.1kgm)/0-2,000rpmと変わらないため、主に市街地で一般的な走り方をするドライバーにとって、その差はあまり重要ではないかもしれませんが。

航続距離は259〜283km

リチウムイオン・バッテリーの容量はいずれも約35.5kWhと共通なので、ベースグレードのHonda eが1度の満充電で283kmの距離(WLTCモード・国土交通省審査値)を走行できるのに対し、より大径でワイドなタイヤを履くHonda e Advanceは259kmと、若干短くなります。

▲16インチのタイヤとホイールを装着するベースグレード

ボンネット中央にあるガラス製のリッドを開けると充電ポートが備わり、ホンダによれば30分程度の急速充電でバッテリー容量の80%を充電できるとのこと。

35.5kWhの80%なので大したことないようにも思えますが、比較のために挙げると日産リーフe+の62kWhバッテリーは80%まで充電するのに要する時間が約60分。単純に計算すればホンダの急速充電の方がやや効率に優れているということになります。

ただし、日産リーフe+は441万1000円からというHonda eのベースグレードより安い価格で、458kmもの距離を一気に走ることが可能(WLTCモード・国土交通省審査値)。しかも乗車定員4名のHonda eより、1人多くの人を乗せられます。

充電ポートはボンネット
▲充電ポートはボンネットに配置します

従来のファミリーカーに代わる「ファミリーEV」をいち早く本気で目指した日産リーフと、コストや生産性という現状の問題から思い切って先進的かつプレミアムな「都会向けの小さな高級車」を志したHonda eでは、そもそもターゲットとするユーザー層が明らかに異なります。フォルクスワーゲンルノーはどちらかといえば日産寄り、MINIフィアット500はホンダ寄りとみることもできるでしょう。

限られたコストをどのように使い、内燃エンジン車よりはるかに割高な価格を消費者にどうやって納得してもらうか――(比較的)手が届きやすい価格帯のEVは当面、このどちらかのコンセプトに分かれるのかもしれません。

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Source: Honda


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