中国ファーウェイがハイエンドスマートフォンブランド「Pシリーズ」「Mateシリーズ」の売却を検討しているとのうわさが、海外にて報じられています。

Reutersの報道によると、ファーウェイは上海市政府が支援するコンソーシアムと、上記2ブランドの売却を検討しているとのこと。ただし、ファーウェイは今回の報道を否定しています。

ファーウェイといえば、昨年11月にはサブブランドのHonorをShenzhen Zhixin New Information Technologyに売却すると発表しました。これは米中貿易紛争の中でファーウェイが米政府のエンティティリスト(規制リスト)入りしていることから、ファーウェイ製のスマートフォンで米グーグル製サービスの利用に大きな支障が出ていることが理由です。

さらにハイエンドモデルのPシリーズとMateシリーズでは、自社プロセッサの「Kirinシリーズ」や米スナップドラゴン製プロセッサを製造する台湾TSMC、そして韓国サムスン製のディスプレイが供給されないといった問題に直面しています。このことから、現行のP40とMate40がKirinプロセッサを搭載した最後のスマートフォンとなり、その後にエンティティリストの規制を避けるため、他社へ売却される可能性が指摘されているのです。

なお、Kirinプロセッサに採用されている英ARMはファーウェイとの協力関係を続けており、ファーウェイが自社でKirinプロセッサを製造する可能性も残されています。

先述のように、ファーウェイ製の新型スマートフォンでは米グーグルの各種サービスやPlay Storeが利用できず、実用性という意味ではかなり厳しい状況にあります。そんな中でのブランド売却という選択は、Honorブランドと同じく現実的に十分とりうる選択のように感じられます。

また、売却されたHonorブランドからは新型スマートフォン「View40 5G」がすでに発表されています。ブランド売却と聞くと衝撃的ですが、そのような事態になっても製品はこれまでどおりにリリースされるのかもしれません。

Source: Reuters