JOSH EDELSON via Getty Images
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韓国・ヒュンダイがアップルと自動車製造に関して交渉しているとKorea Economic Dailyが報じました。先月、アップルはProject Titanと呼ばれる自動運転EV開発プロジェクトから、早ければ2024年には最初の製品を生産する可能性があると報告されていましたが、今回の報道によるとアップルは「複数の自動車メーカーと交渉中」であり、ヒュンダイとの交渉も「まだ初期段階で決まったものは何もない」とのこと。

CNBCは匿名のヒュンダイ関係者から得た情報として「ヒュンダイがアップルの電気自動車の開発協力に関して初期段階の協議を行っている」と述べています。ただ、やはりアップルは「ヒュンダイを含むいくつかのメーカー」に声をかけており「交渉は始まったばかりなので、まだ何も決まったことはない」としました。

生産を交渉しているのは車体そのものとバッテリーの開発、両方が含まれ、CNBCによれば2027年に販売開始となる可能性があるとのこと。

アップルはファブレス企業であり、自社内で製品を製造することはありません。したがって、自動車を生産するにあたっても、そのリソースを持つメーカーを探す必要があります。先月のReutersの報告では、3年後には自動車を生産する可能性があると報じていたことから、その時点ですでにアップルは水面下でいくつかの自動車メーカーと交渉をしていたとも考えられます。

ヒュンダイはアップルがヒュンダイに接触したとする以前の報道に対するコメントとして「自動運転EVの開発に関して様々な企業から潜在的な協力について要請を受けているが、交渉は初期段階で決定はされていない」と述べ、少なくとも自動運転EV製造の依頼話を受けていることは認めました。

Project Titanを巡ってはここ最近様々な情報が出てきていますが、発売時期に関する予想をざっと見ただけでも2021年という大胆なものから2024年2025~2027年、さらには50年先だと言う意見までバラバラ。これはどこもまだ確証ある情報を得られていないと考えるのが正しいかもしれません。

Bloombergは、アップルがここ数か月でオーディオから通信システムに至るまで自動車の電装をとりまとめられる主任レベルの技術者や、LEDライティング開発の経験者、高電圧バッテリーシステムに携わる技術者を募集していたと伝えています。これはアップルが自動車に深く統合された自動運転システムや、画期的とされるバッテリーの開発などを裏付けるものです。

2020年末にAIのエキスパートであるジョン・ジャナンドレア氏をProject Titanのボスに据えたと伝えられたことで、Project Titanは依然として自動運転に関するソフトウェア開発のほうに重点を置いているものと想像できます。しかしここしばらくのアップルの人事を眺めると、車体開発面の人員強化が顕著なのがわかります。

そう考えるとどの自動車メーカーが製造するにせよ、”アップルカー”は外観だけでなく車体設計から内装、インフォテインメント、自動運転システムまでほとんどすべてが”Designed by Apple in California”になっていそう。むしろアップルがどういう会社かを考えれば、乗員がなにもしなくても目的地にたどり着けるようになるようないわゆる完全自動運転だけでなく、既存の自動車の概念をある程度くつがえす要素を盛り込んでくることに期待したいものです。

source:Korea Economic Daily
via:CNBC
coverage:Bloomberg