スマホの画面保護用途のガラスは日々、進化しています。ガラスメーカーのブランドによって世代はいろいろありますが、大まかには以下の3つに分類できます。

第1世代:ソーダライムガラスを熱硬化処理

熱硬化処理技術に合わせ強度が向上。薄いガラスも登場した

第2世代:ソーダライムガラスをイオン+熱硬化処理

ソーダライムガラスに薬品によるイオン処理を追加し、さらに強度アップ。極薄ガラスの製造や2.5D形状(エッジのなめらか加工)も可能に

第3世代:アルミノシリケート(化学強化)ガラスをイオン+熱硬化処理

透明度が高く、硬いガラスでスマホ本体の画面にも用いられている高級品

Dragontrail Xを最もいい状態で

ソーダライムガラスは熱加工がしやすいうえ安価なため、1000円未満~2000円前後のスマホ用保護ガラスは、ほとんどのものがこれを採用しています。今回、ご紹介するDeff ULTRA HARD GLASSは、アルミノシリケートガラスを用いたiPhone 12シリーズ対応ガラスプロテクター。Dragontrail Xもアルミノシリケートガラスなので、素材自体はさほど珍しくはありませんが、本製品のポイントは「ガラスの原板」を用いている点にあります。

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ガラスの厚みは0.55ミリ、これに0.18ミリの粘着層があります
スピーカー穴部分には防塵プレートがあり、ホコリなどが溜まらないようになっています

防塵プレートがあると貼る際にスピーカー部分をガイドにしにくいですが、ホコリがたまりにくい素材・構造になっているので清潔に保ってくれます。見た目の違和感もまったくありません。

胸板とガラスは厚いに越したことはない

厚いガラスの特徴は、当然そのぶん頑丈で割れにくい(欠けにくい)ということ。どの程度頑丈なのか、貼る前に角をアルミ材の角にぶつけて試してみました。

(再生されない場合、OS標準ブラウザでご覧ください)

とくにスマホ本体を落とした覚えもないのに、いつの間に保護ガラスのエッジが欠けてしまっていたという経験のある方いらっしゃるのではないでしょうか? ULTRA HARD GLASSは通常のガラスの8倍、従来のDragontrailシリーズと比較し30パーセント強度が向上しています。ケースと併用すれば、いつの間にエッジが欠けていたなんてことは、ほぼないと思います(保証はいたしません)。

iPhone 12全3サイズ用を用意

ULTRA HARD GLASSはiPhone 12全シリーズ(左から5.4インチ、6.1インチ、6.7インチ用)向けにリリース。厚みはいずれも0.55ミリ、重量は約3グラムずつ増します

同じDragontrail Xなのに従来品よりお求めやすく

ULTRA HARD GLASSは、ガラスの原板を用いることでDragontrail Xの特徴を保ちながら、価格を2000円前後にキープすることに成功しています。なぜ、原板を用いると安くできるのか? それは製造の工数を省けるためです。Dragontrail Xの原板は厚みが0.55ミリで、それより薄い従来のガラス製品は原版を削って薄くしているのですが、この工程を経ることで強度が落ち、コストも上がってしまうのです。

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ガラスプロテクターはナゼ薄くなった?

そもそも強度とコストを犠牲にしてまで保護ガラスが薄くなっていったのはどうしてか? それはスマホのデザインと関係があります。例えばiPhoneの場合、iPhone 6以降の本体はラウンドエッジといって画面自体が丸みを帯びていました。Android端末のデザイントレンドも同様です。よって端までガラスを貼ることができず、浮きを隠すためフチに色のついたガラスプロテクターなどが広まりました。表示部のみ覆うガラスを貼ると凸状になってしまい、見た目に美しくなかったため薄くせざるを得なかったのもあるでしょう。

0.25ミリのガラスと比較
ULTRA HARD GLASSは、たゆませるのも力ずくです
0.25ミリは薄いプラバンのよう。これ以上やるとパキッといきます…

厚い保護ガラスはiPhone 12の特権

iPhone 12シリーズではフラットなデザインになったため、再び前面すべてを覆う保護ガラスが貼れるようになりました。せっかくですから欠けにくい厚めの製品を選んで、面倒なガラスプ貼りを一回こっきりで済ませましょう。ただし、貼り付け難度は通常のガラスより少々上がります。

貼るのが少し難しくなった理由は、凸状にならないようにiPhone 12シリーズのエッジの内側ギリギリまで目いっぱい覆う寸法になっているため、ほぼ遊びがないのと、前述したように防塵プレートがあるため、貼り付け時にガイド(目印)となる部分が見えにくいためです。また、硬いためエア抜けも一瞬でというわけにはいきません。

完全にホコリを除去し、明るい場所で(太陽光だとなおわかりやすい)エッジの内側にピッタリと置きます
置いてしまえば、自然にエアが抜けて吸着していくのですが…
ガラスが硬いため、角のほうは貼り付いても内側から押すと再び浮いてしまいます
上から外側へ押し出すようにエアを抜き、一晩ほど経つとちゃんと吸着して浮かなくなりました
ガラスの角はR1.5という大きめなラウンドで滑らかにしてあり、本体と一体感が出ます
万一、ゴミが入ってしまったり位置がずれて貼りなおしたい場合、一度完全にはがして、セロテープなどを吸着面に貼り巡らしてホコリを除去するといいです(ACCNメソッドと言います)

綺麗に貼れれば一生モノ

厚いガラスなのに、むしろ何も貼っていないように見えます
スピーカー周りも防塵プレートで一体感が増しています
表面張力のようにiPhoneの画面をナチュラルにガード
厚いと言いましても0.55ミリですから、横から見て「おっ、ガラス貼ってるね!」とか言ってくる人はこの世にはいないと思います

貼った後の重量感は?

重量は、もちろん増します、物理的にガラスの重さだけ。

iPhone 12 Pro Maxの場合、ガラスと計245グラムになるはずなのですが、なぜか2グラムおまけしてくれました(誤差の範囲と思います)
純正レザーケース(ガラスとの干渉なし)に入れると273グラムに。こうなると300目指したくなります

まぁ、いまさらMaxの重量にアレコレいう人はいませんよね。それよりminiですmini。

ULTRA HARD GLASSを貼ると、Pro miniっていいたくなるほど高級感が増すんですよ、なんか
キワキワの一体感が醸し出せる高級感
Engadget
Proに負けない高級感に安心感をプラス
凸感もありません
miniの場合、純正シリコンケースとセットにすると約169グラム。うん、全然軽い部類ですね
Apple純正、Deff製のケースは大丈夫。ほかのメーカーのケースも、よほど特殊な形状でもない限り問題ないと思います
ガラス表面は焼結処理でコーティングされており、スマホ本体のものよりサラサラ&ツルツル状態が長持ちします

タッチ感度もバッチリ

ガラスがぶ厚いとタッチ感度がーとか心配しちゃいがちですが、出始めた頃のガラスプロテクターの厚みと変わりませんし、操作に支障は一切ございません。たかだか0.55ミリで画面と指に「隙間」を感じることもないです。また、iPhone 12 miniで一時期、ガラスプロテクター+ケース装着時に、ロック画面における操作不具合が起こってましたが、ソフトウェアアップデートですでに直っています。

iPhone 12 miniでも問題なく使えます

iPhone 13までコレ1枚で

フラットデザインのiPhone 12だから貼れる原版ガラスプロテクター。Dragontrail Xなのに安い。ほんのちょっと重量が増すのを犠牲に、安心感プラス高級感を得られオススメです。

Source: Deff