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2021年に富士フイルムからリリースされた instax mini Evo というカメラを持ち歩き、日常をスナップ撮影してみた。

第一印象はかっこいい!クラシックなフィルムカメラを彷彿とさせるデザインは流石往年のカメラメーカー富士フイルム。発表された段階でカメラ好きな人たちがこぞって欲しいと SNS に投稿していたのに共感できる。

instax mini Evo の広角カメラはスナップにも自撮りにも適した画角の 28mm 採用がされていていろんなシーンで写真を楽しめる万能型という印象だ。

instax mini Evo

今回の一番の特徴はやはり『フィルムエフェクト』と『レンズエフェクト』だろう。instax mini Evo には 10種類の『フィルムエフェクト』と、10種類の『レンズエフェクト』が搭載されており、組み合わせることで100通りの写真表現ができる。

操作方法としてはフィルムエフェクトはダイヤル部分に割り当てられている。レンズエフェクトは 富士フイルムのカメラで言うところのレンズの絞りリングの部分で、レンズの絞りを回す様にレンズエフェクトが切り替えられるのだ。

それぞれの機能が往年の 富士フイルムカメラのダイヤルや絞りリングに割り当てられている。カメラ好きの心をくすぐる機能デザインになっていて、持って触っているだけで心をくすぐられる。プリント機能がフィルムカメラでいうフィルム巻き上げレバーに配置されていて音もいい。フィルム世代にはグッとくる音。電源OFF時に無駄に巻いてしまうほどに。

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フィルムエフェクトは一つのシーンでも写真のおもむきが変わってとても面白い。その時の自分の心情に合わせて情緒的に表現すると面白い。チェキがデジタルと融合したからこその楽しみ方。そして、その情緒的な写真をフィルムに写すことでまた味わいが増す写真表現になる。

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左から、ハーフフレーム、ミラー、キャンパス。

デジタルとアナログのいいとこ取りのチェキだからこそ、普通では難しいハーフフレームやミラー、魚眼の撮影なんかも簡単にできて面白い。この写真はハーフフレームを使って、「咲き誇る花」と「散りゆく花」を一枚の写真におさめてみた。時を1枚に収めた様で面白い。ミラー表現ではシンメトリーにすることによってシュールな表現をしたりと普段の凝り固まった写真の発想を壊してくれる様で面白い。キャンパスにするとキャンパスに画を描いたかの様な表現で人物をキャンパスを撮っても面白い。

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印刷技術も従来の instax から向上しており、instax-Rich という印刷モードが選択できるようになっている。通常に比べて、彩度表現の幅が広くなっている。また、従来 800 x 600 ドットでの印刷だったのが、instax mini Evo では 1600 x 600ドットになり、フィルム露光密度が倍になったことでより鮮明な表現で、印刷された写真を見て「チェキはこんなに綺麗になるのか!」と驚いた。

Bluetooth で接続することでスマートフォンで撮影した写真を instax mini Evo で印刷できる。スマートフォンの中に入っている写真であれば、デジタルカメラで撮影した写真でも転送して印刷することが可能で、小型のプリンターとしても使えてまた新しい写真の楽しみ方が増える。

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スマホのデータを印刷したチェキ

instax mini Evo からスマートフォンへの転送は instax mini Evo で印刷した写真のみ転送することができる。印刷していない写真は転送できないので注意が必要。ただ、本体に microSD が挿せるので、microSD に保存した写真を PC に読み込むことができる。

instax mini Evo
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microSD に保存した写真を見てみても instax mini Evoが搭載している100種類の写真表現が単純にデジタル写真としてもいい味を出してくれている。友達とのたわいのないシーンなんかはわざわざ instax mini Evo で撮りたいとも思えるほどに。

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最近は『写ルンです』が人気な様に、アナログへの回帰が起きている。撮影から印刷までできることで、最近は写真を撮るという『行為』になっていたものが写真を『体験』するものに回帰したように思えた。そこにはデジタルデータ表現だけでは味わえない体験があって、古くて新しい写真の体験として若い世代にも受け入れられている。

チェキの中でもデジタルだからこそ色々な写真表現ができたり、同じ写真を何枚も印刷してシェアできるたりすることが、デジタルとアナログの間のチェキ instax mini Evo の良さの一つかもしれない。写真が一段と楽しくなるカメラ。まだまだいろいろな楽しみ方がありそうだ。

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