Intel
Intel

アップルは2年かけてMacのプロセッサをインテル製から自社開発のAppleシリコンに移行すると発表しており、かつての盟友だったインテルとの関係は冷え切っている感もあります。それを特に意識しているのはインテルであり、「MacにできないことがPCにできる」など反Macの広告キャンペーンを展開してきました

そんななか、インテルがバーチャルCOMPUTEX(国際コンピュータ見本市)の場で薄型軽量ノートPC向け最新チップ第11世代Core Uシリーズを発表した際に「Macはゲームに向いてない」と攻撃的なプレゼンテーションをしたと報じられています。

インテル社のChief Performance Strategist(自社のCPUやGPUなどの性能を説明する役職)のライアン・シュラウト氏は「インテルチップ搭載のWindows PCでのゲーム体験は、MacBookよりも100%優れている」(Better gaming experience than 100% of Mac Laptops)と主張したとのこと。まずアップルのM1チップを揶揄し、人気のあるビデオゲームの半分以上がmacOS上で動かないことをアピールしています。

Intel
Intel

さらにMac上でエミュレータや仮想マシンを使った場合のゲーム体験の劣悪さを強調し、Mac上のParallelsで「Valheim」(オープンワールドサバイバルクラフト)がテクスチャがちらつくなど動作がひどい動画を見せています。

またシュラウト氏は、インテル製チップCore i9 9980HKとAMDのRadeon Pro 5600Mを搭載した16インチMacBook Pro(ほとんどがBootCampを使用)とCore i5 11400HおよびGeForce RTX 3060を搭載したPCを比較したグラフを提示。赤の方がMacBook Proですが、この差はインテル製チップの世代違いと、Radeon Pro 5600とRTX 3060という他社製GPUによるものではないかとの指摘もあります

Intel
Intel

さらにインテルは、非常に多くのクリエイターがゲーマーでもあると主張し、Macではユーザーの期待に応えられないとも示唆しています。

Intel
Intel

PC Gamer誌のアラン・デクスター記者は、シュラウト氏に「アップルとの関係を断ち切ろうとしているのですか?」と質問。これにシュラウト氏は「アップルは独自チップに移行することを公言している」とした上で「今やアップルは競合相手なのです」と答えており、攻撃的キャンペーンを正当化している模様です。

M1チップ搭載Macを発売して以降、インテルは自社チップがM1に優るベンチマークなどを相次いで打ち出しています。そうした姿勢に、「まだインテルチップを搭載しているMacがあるのに」や「Windows PC=インテル製チップ搭載PCではない(AMD Ryzenチップもある)」との声もたびたび聞こえてくるところです。

もっともアップルも発表時には「世界最速のCPUコア」と謳っておいて、後に公式サイトに「省電力シリコンとしては」と脚注で追記しており、省電力ではない環境での比較広告を許す隙を作った印象もあります。ともあれ、両社とも健全に競争をくり広げ、いっそうプロセッサーやPCが高性能かつ低価格化するよう祈りたいところです。

Source:PC Gamer

via:MacRumors