元Mac開発トップ、インテルもArmプロセッサ開発を余儀なくされると予測

Apple Siliconの高性能に追随せざるを得ないとのこと

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年07月14日, 午後 03:00 in Apple
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Jean-Louis Gassée
Engadget Japan

アップルがMacのプロセッサをインテル製から独自開発Armベースの「Apple Silicon」に移行する計画を発表したことは、各方面に大きな衝撃を広げています。そんななか、元Mac開発責任者がハイエンドのWindows PCでも同様の変革が起こることは避けられず、インテルもWindows用に独自のArm CPUの開発を余儀なくされるとの意見を発表しています。

ジャン=ルイー・ガセー氏は1980年代後半にアップルの製品担当社長となり、Macintosh IIやMacintosh Portableなどの開発を指揮した人物。1990年には会社を去っていますが、Macの外部ライセンスに反対し、その後のMacのありかたに決定的な影響を与えたことが知られています。なおBe社を設立し、BeOSを世に送り出した立役者でもあります。

ガセー氏はブログ記事で、まずArmベースプロセッサ(Apple Silicon)がすぐれた電力効率と処理能力を提供するというアップルの主張は信じるに足りると主張。(やはりArmベースである)A12Zを搭載するiPad ProのGeekbenchスコアが同氏の持つMacBook Proと同等かそれ以上であり、iPad ProのTDP(熱設計電力。CPUの設計上想定される最大放熱量)は公表されていないものの18W電源アダプタを根拠に(MacBook Proの電源は60W以上)処理能力を落とすことなくTDPを大幅に低下できると推測しています。

そしてインテルのx86チップ搭載PCと処理能力を比較するなら、(おそらくスタート地点となる)A12Zの性能から考え、Apple Silicon Macの優位が25%以下に留まることは考えられない。そうしたアップルが市場で最もパワフルなPCでリードする可能性をマイクロソフトが座視しているわけがない。

これによりMSもArm搭載のSurfaceデバイスでWindowsを改良し続けた場合、DellやHP、ASUSといったWindows PC各社も競争するために追随し、「Arm化」することになるだろう。そうして誰もがArmプロセッサでWindowsを望むとなると、インテルも選択の余地がなくなり、Armのライセンスを取得してPC OEM向けに競争力あるArm SoCを提供することになるーーガセー氏はそうした展開を予測しています。

Apple Siliconがそこまでインテルに影響をおよぼすのかは未知数ですが、自社もSurface XなどArmチップ搭載デバイスを投入しているMSにとっては、MacがArmベースに切り替えることは大きな転機となり得るはず。ひいてはApple Silicon MacのBootCamp(まだアップルは言及さえしていませんが)向けArm版Windows 10を一般ユーザーに提供して様子見するかもしれない……と妄想をたくましくしたいところです。

Source:Jean-Louis Gassée

Via:9to5Mac

 
 

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