米インテルが、新世代CPUとなる第12世代Coreプロセッサ(開発コード:Alder Lake)のデスクトップ向けバージョンを正式発表しました。同プロセッサ最大の特徴は、スマートフォン向けプロセッサでは一般的な異種混合コアを採用した点です。

第12世代Coreプロセッサでは、高性能な「Pコア」と高効率な「Eコア」を1つのダイ上に搭載。これにより、高いパフォーマンスと高い電力効率を両立させています。

例えば最上位モデルのCore i9-12900Kでは8基のPコアと8基のEコアでの合計16コア/24スレッドを搭載。なお、ハイパースレッディングに対応しているのはPコアだけです。また製造には、改良型10nmプロセスこと「Intel 7」が採用されています。

Pコアは第10世代Coreプロセッサ(デスクトップ向けのComet Lake-S)と比較して、シングルスレッド性能が最大28%向上。一方、電力効率重視のEコアでも第10世代とほぼ同等の性能です。

インテルによれば、第12世代Coreプロセッサは第11世代と比べて最大19%高速。Adobe After Effects Pulseでのベンチマークでは、2倍の性能を示しています。

最上位モデルの『Core i9-12900K』は第11世代最上位のCore i9-11900Kと比較し、マルチスレッド性能が50%向上しながら消費電力は低下しているとのこと。

また、同等のパフォーマンスならば、約1/4の電力消費で達成できるとアピールします(11900Kで250Wの電力消費時性能を、12900Kでは65Wの電力消費で達成)。

一方で性能重視の局面でも、ゲーム『Mount and Blade II』ではフレームレートが最大84%向上し、Lightroom ClassicやPremiere Proでのマルチタスク性能は47%向上しています。

プロセッサの足回りも大きく強化されており、PCI Expressは5.0、RAMにはDDR5を初採用(RAMはDDR4にも対応)。それぞれ最大16レーンと、DDR5-4800をサポートします。

組み合わされるチップセット「Intel 600」はPCIe 4.0やWi-Fi 6E、新型DMI(Direct Media Interface)に対応し、プロセッサ間の帯域幅は2倍以上に高速化。最大4基のUSB 3.2 Gen 2x2にも対応しています。

製品のバリエーションとしては、内蔵グラフィックを搭載し、オーバークロックにも対応するKモデルと、グラフィックス非搭載のKFモデルが登場。

海外価格は最も安いCore i5-12600KFの264ドル(約3万円)から、ミドルレンジとなるCore i7-12700Kの409ドル(約約4万6000円)、Core i9-12900Kの589ドル(約6万7000円)までとなっています。


プロセスルールは10nmにとどまりましたが、異種混合コアというアプローチでさらなる性能向上を図る第12世代Coreプロセッサ。世間では米アップルの「Mシリーズ」プロセッサの性能が注目を集めていますが、直接のライバルとなるAMD製プロセッサとの競合を含め、第12世代CoreプロセッサがPC市場でどれだけ存在感を示せるのかに注目が集まります。


Source: Intel