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インテルのCEOパット・ゲルシンガー氏は、インテルの生産設備を使った自動車向けチップの生産を今後6~9か月以内に開始する考えを明らかにしました。現在、自動車向け半導体は世界的な供給不足状態にあり、速やかな改善が求められています。

ゲルシンガー氏はReutersに対して「3年も4年もかけて工場を建設するのでなく、われわれが持つ既存のプロセスの一部を利用し、新製品を6か月程度で出すことができれば、この(自動車向け半導体が不足する)問題の軽減が期待できる」と述べ、すでに複数のチップサプライヤーと協議を始めているとしました。

インテルは先月、TSMCやサムスンといった半導体メーカーとの戦いにおける戦略として自社以外のチップ企業と提携し持てる生産能力を活用、さらに欧米に工場を増やす考えを述べていました。

今回の計画は先月とはまた別の話ではあるものの、自社製チップだけでなく自動車向けチップの製造にも生産能力を提供すれば、現在の半導体不足と、それにともなう価格高騰、またフォードや日産、あるいはGMのようにチップ不足で計画変更を余儀なくされるような状況の改善に大きく貢献しそうです。

ゲルシンガー氏は、提携する自動車チップ企業の名前こそ出していないものの、生産はオレゴン、アリゾナ、ニューメキシコ、そしてイスラエルとアイルランドにある自社工場のどれかで行われることになる可能性があると述べています。

半導体の逼迫に関してはバイデン米大統領も2月以来、この状況への対策を検討中。大統領は半導体の研究や製造のために500億ドル規模の予算編成を検討するよう議会に呼びかけるとしています。   

ちなみに、これは自動車用半導体の話なので、とりあえずわれわれ一般市民の日常生活には直接影響しないと思えるかも知れませんが、PCを自作したり改造する人なら、最近やけにGPUが品不足で困っているケースも多そう。結局は半導体業界全体の不足ともいえるため、インテルが自動車向けの供給をサポートするようになれば、巡り巡って自作PCパーツやいまも抽選販売がつづくPS5の入手性の改善にもつながるかも知れません。

Source:Reuters