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2021年4月21日(日本時間)に開催されたアップルのスペシャルイベント『Spring Loaded.』では、ミニLEDバックライト液晶ディスプレイを搭載した12.9インチiPad Proや、予想以上の大幅な強化となったM1搭載iMac、そして数年前からウワサされていた紛失防止タグAirTagなど、話題を呼びそうな製品が続々と登場しました。

しかしその一方で、情報が期待されつつも公開されなかったものもありました。中でもユーザーが注目していたのは、iPhone用の新バージョンOSである『iOS 14.5』でしょう。

しかし、イベント中ではまったく情報がなかったものの、アップルは公式情報で「iOS 14.5は来週提供開始される」という情報を公開していました。意外なことに、新Apple TV 4Kのニュースリリースの注釈として──そして注釈らしい小さな文字で──です。


▲まさに「しれっと書いてある」状態と呼べそう

新Apple TV 4Kは、技術的な注目点として「Face ID対応iPhoneと組み合わせることで、表示される色をはじめとする、画質調整を自動で実行し、制作側が意図する画質に近づける」という機能を備えています。

これは言わば「コンシューマーAV機器としては異例となる、ハードウェアカラーキャリブレーション」とも呼べる機能ですが、実はこの機能を使うためのiPhone側の条件の一つとして、iOS 14.5が必要になるのです。

こうした事情から、一見縁が遠そうなApple TV 4Kのリリースで、iOS更新の予定が公開されたというわけです。普段のアップルであれば「近日公開予定」という表記になる気もしますが、来週と明記されているのはちょっとしたサービスなのやもしれません。

なお、同じ注釈文の中では、tvOS 14.5も同時期に公開される点も触れられています。となると残るはiPadOS……ということになるわけですが、こちらについては触れられていません。

ただしこれまでの経緯を鑑みるに、ほぼ同時に更新されると見て良いのではないでしょうか。


iOS 14.5に関しては、アプリ開発者にとっては大きな変更となる、アップル推進中のアプリトラッキング透明性ルール(App Tracking Transparency:ATT)が施行されるといった話題もあってか、4月頭にはティム・クックCEOのコメントとして「リリースが数週間以内」との旨を公開していました。

参考記事:iOS 14.5は「数週間」以内に配信予定。ユーザーの無断追跡禁止とともに

そのため近日中である点まではほぼ確定していた形ではありますが、今回正式に4月最終週での公開となることが明示された格好となります。

なお、iOS 14.5の注目機能としては、“Apple Watch認証”こと「Apple Watchとの組み合わせによる、Face IDをパスしてのロック解除」機能や、設定の「バッテリーの状態」ページで表示されるバッテリー劣化度予測の再測定などがあります。

参考記事:

「顔認証iPhoneをマスクしたまま即ロック解除」のやり方を解説。watchOS 7.4パブリックベータ配信開始

iPhone 11系の「バッテリー状態」表示バグがiOS 14.5ベータで再調整され始めたとの報告

とくにApple Watch認証によるロック解除は、Face ID機種で面倒になりがちなマスク時のパスコード入力を省略できるため、ユーザーから待望されていた機能。

人によっては「以前よりApple Watchが気になってはいたが、これが購入の決定打となりそう」という意見もあるほど。同機能は予告されてからが長かっただけに、いよいよ使えるという今回の更新は、まさしく待望というユーザーも多いはず。あと一週間前後の辛抱です。

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5分でわかるAppleイベントまとめ。7色カラバリ新iMac、M1搭載iPad Pro、落とし物トラッカーAirTagなど

Source:Apple Newsroom(英語版)