Stadia
Google

GoogleはゲームストリーミングサービスStadiaのiOS向け「パブリックテスト」を、今後数週間以内に開始するとの声明を複数のメディアに発表しました。これまでiOS版のGoogle Stadiaは公式には提供されてこなかったため、大きな一歩前進と言えそうです。

すでに公式のStadiaアプリは、App Store上に一応存在はしています。が、これはストアや購入済みのライブラリを閲覧したり、友達の誰かがオンラインかを確認できるハブ的な機能に過ぎません。

そしてGoogleからの新たな公式声明は「これはiOS向けプログレッシブWebアプリ(PWA)の第1段階となります。 パフォーマンスをテストして機能を追加する上で、お客さまのフィードバックがみなさんのStadia体験を向上させる役に立ちます。本機能は、数週間後にロールアウトを開始すると予想されます」とのことです。

つまりiOS向けStadiaサービスはPWA、すなわちアプリのように利用できるWebサイトとして提供され、従来の意味での「アプリ」ではないということです。なぜこうした手段が取られるか公式の説明はありませんが、おそらくApp Storeでの厳しい制約を回避するためと思われます。

アップルは9月にApp Store審査ガイドラインを改定し、これまで一律で不許可だったゲームストリーミングサービスのiPhone/iPad展開に道を開きました。しかし「個別のゲームごとに(ストリーミング用クライアントの)アプリをApp Storeでダウンロードさせること」など開発者にもユーザーにとっても煩雑な手間が強いられるため、xCloudを展開中のマイクロソフトは反発を表明しています。

その点PWAならばApp Store上の「アプリ」ではないため、アップルの規制やルールを回避できるというわけです。同じアプローチはAmazonが発表したLunaでも採用され、今後MSもそれに倣うのかもしれません。

これに先立ち、有志がiPhoneでStadiaを利用可能にするアプリ「Stadium」を公開済み。要はブラウザーのUserAgentを書き換えてStadiaサービスに自分がChromeだと見せかける手法でしたが、一度は削除されました

その理由はアップルがBluetoothコントローラーにフックしてWebKitを「拡張」することを許可しなかったと推測されていましたが、改訂のうえでApp Storeに復活。しかしBluetoothコントローラーが動かなくなった(おそらく上記の拡張を削除したため)と報告されていました。

が、Wi-Fiを経由するStadia純正コントローラーならばその心配はないはず。そもそも日本国内向けにStadiaはサービス開始から満1年後の今なお提供が始まる気配もありませんが、サーバーやインフラ環境が整ってプレイ可能になった頃には、iPhoneやiPadを含むあらゆるプラットフォームで利用できることを祈りたいところです。

Source:9to5Google,TechCrunch(US)