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次期システムソフトウェアiOS 14ではプライバシー保護機能がいっそう強化され、ユーザーが異なるアプリやWebサイトを横断して追跡されることを無効化する(検知すると許可を求める)オプションが用意されています。

これに対してFacebookが広告収入に悪影響を受ける可能性があるとの懸念を表明していましたが、社内に走った衝撃を伝える新たなレポートが報じられています。

独自スクープに定評あるニュースメディアThe Informationは、Facebookの担当者がiOS 14正式配信(今年秋に予定)に伴いトラッキングが困難になることに先立ち、主要な広告主であるモバイルゲーム会社と話し合っているとの噂を伝えています。ゲーム会社らは「懸念」しており、Facebookはそれを和らげるために会談しているとのこと。あるゲーム企業幹部の口からは、Facebookがアップルの変化についてより多くの情報を得ようとしているとも語られています

トラッキング規制強化がもたらす結果は、おそらくゲーム会社がアプリインストール広告(タップするとアプリストアなどインストールを促すページに遷移する広告)に支払う費用が少なくなることです。これらはユーザーの趣味嗜好についての詳細なターゲティングデータ、つまり行動追跡データがなければ、iOS 14では効果が薄くなる可能性があるわけです。

The Information記事が興味深いのは、iOS 14のプライバシー保護がモバイルゲームに影響を与えることで、ひいてはアップル自身が収入を失う可能性にも言及していることです。同レポートは大手アプリ調査会社Sensor Towerのデータを引用し、2019年にはApp Store総収益の68%がゲームからもたらされたと指摘しています。

しかしながらコメントを求められたアップル広報担当は「ターゲット広告を歓迎する」が、「ユーザーがそうしたタイプにオプトイン(事前に許可する)能力を与えたい」と回答。その上で「彼らの希望に反して追跡し続けている任意のアプリを禁止することができる」と述べており、事実上は新機能を撤回するつもりがないと示唆しています。

iOS 14の新たなプライバシー保護機能は、[設定]>[プライバシー]>[トラッキング]から利用できます。

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「Appが、他社が所有するAppやWebサイトを横断してあなたをトラッキングする許可を求めることができるようにします」と記載されていますが、一部のユーザーはまだ見ぬ面白いゲームと出会うために、あえてオプションをオフにするのかもしれません。

Source:The Information

Via:9to5Mac