iOS 14.5
Aly Song / reuters

アップルは今春リリース予定のiOS 14.5、iPadOS 14.5およびtvOS 14.5の配信後は、アプリトラッキング透明性(AppTrackingTransparency/ATT)ルールが施行されることを改めて開発者向けに告知しました。またティム・クックCEOはiOS 14.5が今後「数週間」以内、つまり4月内にリリースされると示唆する発言をしています。

ATTとは「異なるWebやアプリをまたいでユーザーを追跡する場合は、ユーザーの明示的な許可を得なければならない」とする新たなプライバシー保護の取り決めです。具体的にはデバイス上のIDFA(アップルが広告フレームワークの一部として提供する識別子)やターゲティング広告のため個人を特定できる広告識別子にアクセスするには、「取得してもいいですか?」とポップアップを表示して許可を求めるのを必須とするものです。

すでにアップルは本ルールに基づき一部アプリの更新を却下し始めており、広告識別子の代わりにデバイスフィンガープリンティングをユーザーに紐付けるためデバイスデータを集めることも許可しないと明らかにしています。デバイスフィンガープリンティングは、デバイスに関する大量のデータを集めて「デバイスの指紋」を生成し、個々のユーザーを特定する技術。

さて、iOS14.5がいつ配信されるのか。それはクック氏が有名ジャーナリストのカラ・スウィッシャー記者によるインタビューにてATTに言及したさい「数週間」以内にiOS 14.5についてくる、という文脈で明らかにしました。「顔認証iPhoneをマスクしたままロック解除できる」と予告されてから2ヶ月が経ちましたが、4月中には実現しそうです。

なお、スウィッシャー氏の取材でクック氏は、FacebookがATTに反発していることにコメントしたのは先日もお伝えした通りです。クック氏はプライバシーを「21世紀の最重要課題」と呼び、Facebookのような企業は「あなたが何を考え、何をしているのか、全体のプロフィールを把握できる」とも付け加えています。

またユーザーを追跡する企業に対してどのような措置が必要かと訊かれ、クック氏は「何年か前までは、企業が自ら規制して改善していくものだと思っていました。しかし、もうそんなことは信じられません。また、私は特に規制に熱心な人間ではありませんが、規制は必要だと思います」として手綱を緩めるつもりがないと強調しています。またFacebookザッカーバーグCEOの新たなリアクションがあるのかもしれません。

Source:Apple,The New York Times