最近発表された第4世代iPad Airは、次期フラッグシップiPhone 12(仮)に搭載が予想されるA14 Bionicチップが採用された初のアップル製品となりました。記事執筆時点では本製品はまだ出荷されていませんが、そのGeekbenchベンチマーク結果と称されるスコアが公開されています。
数々の実績ある有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)ice universe氏は、Twitter上でiOS 14.0.1を実行しているiPad Air 4のGeekbench 5テスト結果をシェアしています。
A14's first Geekbench 5 results appeared, single-core 1583, multi-core 4198, still the king. pic.twitter.com/HXMgEfjSuW
— Ice universe (@UniverseIce) October 3, 2020
その数値はシングルコアが1583で、マルチコアは4198であり、これに対して第3世代iPad Air(A12 Bionic搭載)は1112/2832でした。つまりA14はA12に対してシングルコアで42%、マルチコアでは48%優れていることになります。
そしてA13搭載のiPhone 11と比較すると、A14はシングルコア(A13は1327)で約20%、マルチコア(同3286)で28%高速となります。Aシリーズチップ製造を手がける台湾TSMCは製造プロセス7nm(A13)から5nm(A14)への移行は最大30%もの消費電力削減、処理能力は最大15%増しとの一般論を述べていましたが、今回の数値は上々と言えるでしょう。
またベンチマーク結果では第4世代iPad Airの搭載メモリが約4GBとされていますが、iPhone 12のProモデルは6GBになるとの噂もあります。そのぶん、実際のマルチタスク使用(メモリ内に保持しておき、再読込を防ぐ)ではより快適になっている可能性もありそうです。
さらにiPad Pro(2020)のA12Zチップと比べた場合は、シングルコアスコアではA14が優位(A12Zは1119)に立ちます。が、A12Zには8つのコアがあり、A14チップの6コアより多いため、マルチコアスコアは前者の方が高め(4693)。逆にいえば将来のiPad Proに搭載が予想されるA14XないしA14Z(ともに仮称)は、確実にA12Zよりも優れたパフォーマンスが期待できるわけです。
ここ最近はクアルコム製のSnapDragon系SoCも進化が目覚ましく、加えてAndroidハイエンド端末はメモリ搭載量が多めなこともあり、iPhoneも押され気味な感はあります。iPhone 12が発売されたあかつきには、圧倒的なベンチマーク結果を目の当たりにしたいところです。
Source:ice universe(Twitter)
Via:9to5Mac