iPhone 12
Apple

インドでは新型コロナウィルス感染者が週平均40万人に迫り、2日連続で4000人超もの死者が出ています。その影響がアップル製品の組み立て工場にもおよび、現地でのiPhone 12の生産が半分以上も減っていると報じられています。

iPhone組み立ての最大手Foxconnのインド工場があるタミル・ナードゥ州は、現地でのコロナ感染第2波の中でも最も被害が大きい州の1つであり、今週初めから公共交通機関や商店を閉鎖するなど全面的にロックダウンしているとのこと。そしてFoxconn工場でも100人以上の従業員から陽性反応が出たため、工場への立ち入りを5月下旬まで禁止したと伝えられています。

Foxconnは工場の生産量や人員配置について詳細を述べていませんが「従業員の健康と安全を最優先に考えており、インドの地方政府および公衆衛生当局と緊密に協力して、当社およびすべての企業がCOVID-19の危機に対処する上で直面している課題に取り組んでいます」として、感染したすべての従業員に医療援助を提供しているとの声明を発表しています。

もともとアップルがFoxconnにiPhone組み立て工場をインドに移転するよう促したのは、前トランプ政権のもとで米中貿易摩擦が高まっていたことがきっかけでした。そしてFoxconn会長も「中国が世界の工場である時代は終わった」としてインドや東南アジアに移していると公言しており今年3月に主力のiPhone 12をインドで生産を始めた矢先のことです。米中の狭間でのあつれきを避けたはずが、新型コロナ禍の直撃を受けたかっこうと言えます。

影響を受けているのはFoxconnだけではなく、ノキアや中国のスマートフォンメーカーOppoも従業員から陽性反応が出たためインド工場の生産を停止しているとのことです。

アップルはiPadやMacは全世界的な半導体不足により今後は品薄になる見通しと述べていましたが、どのアップル製品も前年同期比で2ケタの売上増を記録して作れば作るほど売れると思われるなか、生産減がボトルネックとなるのかもしれません。

Source:Reuters