アップルが開催中のスペシャルイベントにて、iPhone 13に続き、6.1インチ画面の上位モデル『iPhone 13 Pro』と6.7インチモデル『iPhone 13 Pro Max』が発表となりました。

米国での予約開始は9月17日から、発売は9月24日。米国での価格はProが999ドルから、Pro Maxが1099ドルからとなります。

日本では予約開始が9月17日午後9時から、発売は同じく9月24日。アップル直販価格はProが12万2800円から、Pro Maxが13万4800円から。今回の米国価格レートは1ドル約123円となる計算です。

本体カラーは、両モデルともに新色となる『シエラブルー』に加え、『シルバー』『ゴールド』「グラファイト』の4バリエーション展開。とくにシエラブルーは、13/miniのブルーとは大きく異なったPro系独特のカラーリングとなります。

なお、ストレージ容量のバリエーションは、今回は128GB、256GB、512GB、1TBの4種。ついにiPhoneにも1TBストレージモデルが登場しました(この1TBモデルも13 Pro系のみの特徴です)。

モデル名は予想されたとおり数字が増しただけとなりますが、内部の改良点は非常に多数。

とくにカメラ部などでのiPhone 13(無印)、13 miniからの差別化ポイントは従来モデル以上に付けられており、それを受けてかアップル側は「最もProらしいiPhone」とアピールします。


13無印/miniとの差を中心に見ていくと、まず特筆すべきは有機EL画面のリフレッシュレート。ウワサ通り、最大120Hzのリフレッシュレートを描画可能な『ProMotion』仕様となりました。

無印とminiでは最大60Hz(従来と同様)のため、高速スクロール状態などでの滑らかさは、この2モデルのみがiPad Proに比肩する見栄えとなります。

また本来は相反するバッテリー駆動時間とのバランスを取るため、積極的にリフレッシュレートを下げる仕様も導入。画面の動きに応じて最低10Hzからの設定とすることで、応答性や滑らかさを確保しつつも、無駄なバッテリーの消費を抑えます。

また、パネル自体の世代交代も相まって、最大輝度も上昇。12 Pro世代の800nit(ニト)から1000nitへとより明るくなりました。ただしHDR映像ソースでのピーク輝度は、12 Pro系と同じく1200nitに留まります。

さらに画面周りのデザイン面では、iPhone 13系共通となる幅狭ノッチを採用。iPhone 12世代までより20%小さくなったことで、画面上部の領域がより広く使えます。


そしてカメラは、Pro系ならではの3眼(トリプルカメラモジュール)を採用。13とminiにはない3倍望遠レンズが加わります。なお、12 Pro世代ではProとPro Maxで望遠側の焦点距離に差がありましたが、今回は両モデルともに3倍望遠(77mm相当)となりました。

もう一つのPro系のみの装備となる、距離計測用のLiDARスキャナの搭載も、もちろん継承します。

さらに今世代での“Proのみ”の目玉が、マクロ撮影。最短焦点距離2cmにまで接近して撮影が可能となったことで、これまでiPhoneでは撮影できなかった拡大写真が撮れるようになりました。またこの撮影機能は、静止画だけでなく動画でも可能です。

また12世代ではPro Maxのみだった、強力な光学手ブレ補正機能(センサーシフト方式)は、Proにも搭載されています(ただしこちらは、13無印やminiにも搭載されていますので、当然でもあります)。なお超広角と望遠では、レンズシフト式光学手ブレ補正を搭載します。

加えて画質の面でも、13無印とmini以上である点を大きくアピールします。まずイメージセンサーが新世代となったことで、暗所をはじめとするヘビーな環境でのノイズ感をさらに低減。

とくに広角カメラ(超広角に対する呼称なので、いわゆる標準カメラに相当)では、画素ピッチ1.9μm(マイクロメートル)と歴代iPhoneで最大となるセンサーを採用。キャプチャーできる光の量は、広角では12 Pro世代に比べて最大2.2倍、超広角カメラでも最大1.92倍とアピールします。

もちろん、こうした改善は、条件の良い場所での撮影でも画質向上に寄与します。

合わせて広角カメラのレンズも再設計され、従来機と13/miniよりも明るいF1.5仕様に。さらにナイトモードがすべてのカメラで使えるようになったことで、夜間でズームを掛けるとノイズが一気に増える……といった事態が低減されています。

動画撮影で“Pro系のみ”となる、ProResコーデックでの撮影も強化。解像度は最大4K、30FPSでの撮影にも対応します(ただし容量128GBのモデルでは解像度1080pまで)。

さらにiPhone 13で導入された新画質調整モード『フォトグラフスタイル』や新撮影モード『シネマティックモード』にも、もちろん対応します。


心臓部となるSoCには、新世代のA15 Bionicを採用……しますが、実はここも13無印とminiより高性能な点がポイント。Pro系の両モデルでは、A15の中でもグラフィックス処理速度に優れる、“5コアGPU版”を搭載するためです。

13無印とminiのGPUは4コア版となるため、理論上の描画速度はPro系のほうが上となる計算。グラフィックス速度が求められるゲームタイトルなどでは無視できない差となるかもしれません(さらにもしRAM容量でも差別化されているとすれば、より差が広がることとなりそうです)。

また、今世代で力が入っているのがバッテリー駆動時間。SoCや基幹パーツ、ディスプレイパネルでの電力効率改善などにより、12 Pro世代と比べて大幅な延長となっています。

とくにローカル動画再生時の公称値では、13 Proでは最大22時間に。12 Proでは17時間だったため、かなりの伸びとなります。また13 Pro Maxでは最大28時間。こちらも12 Pro Maxでは20時間だったため、大きな伸びと呼べます。


このように、iPhone 13 ProとPro Maxは、確かにアップルが主張するように、iPhone 11や12世代と比べても“Proのみ”機能が増加、強化された印象の強い仕上がり。

とくにカメラ周りに関しては、12世代ではPro Maxのみだった機能をシリーズ共通化したことや、マクロ撮影機能の導入といった点も相まって「無印とminiでも強力なのに、Proではさらに強力、かつ撮影スタイルを問わない」仕上がりとなっています。

加えてiPhoneヘビーユーザーにとっては待望とも呼べる最高120Hz画面などの便利さや楽しさを加味すると、これまでのProと比べても「高価ではあるが価値もある」モデルと呼べるのではないでしょうか。

Source:iPhone 13 Pro公式ページ(日本語)

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