iPhoneでProRes撮影が可能になりました。

10月26日、Appleは最新版のiOS 15.1の配信を開始。iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro MaxでProRes(プロレズ)形式の動画撮影が可能になりました。ProRes形式の動画撮影は、一足先に、アプリ「 FiLMiC Pro」で利用できましたが、これにより追加アプリなしにiPhone本体のみで撮影が可能となった形です。

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ProResとはAppleが開発した映像圧縮のコーデック。マルチコア処理を最大限に活用したコーデックで、さまざまな種類がありますが、iPhone13 Proシリーズで使えるようになったのは、ProRes 422 HQ(4K 30fpsまで)の撮影です。

ProResは元々、映像の編集や特殊効果を行うプロの現場、ポストプロダクションのために開発されたものです。一般ユーザーには縁遠い存在で、これまではProRes撮影にプロ用機材が必要でした。それが、片手で撮影できるコンパクトなiPhoneに搭載されたのはすごいこと。これで、Apple製のSoC、A15 Bionicチップの真価が発揮されることとなりました。

ProRes動画のメリットは色々ありますが、まず、カラーグレーディング(映像に色加工などの演出を施すこと)などを繰り返しても、品質が劣化しないこと。レンダリングを繰り返しても劣化しにくいこと。そして、編集作業が軽くなることです。

ProResを使うことで、パソコンへの負荷が低くなるため、ストレスのない編集作業が可能になります。ただし、撮影時のデータ容量がかなり大きくなるため、iPhoneでの撮影時は、本体の残り容量に応じて撮影できる分数(時間)が決められます。

では、iPhone 13シリーズでどのようにProRes撮影を行うのか解説していきましょう。

▲設定 > カメラを選択。続いてフォーマットへと進み……
▲Apple ProResをオンにします

カメラアプリに戻ると、左上にProResのオンオフボタンが登場します。注意したいのは、左上の動画サイズです。ProResは4Kで最大30fpsまで、1080pで最大60fpsまでなので、4K 60fpsになっていると動作しません。

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ただし対応していない解像度・フレームレートの場合は、そのまま撮影しようとすると……中央部分にポップアップでアラートが出てきますので、安心です。

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撮影可能な状態になると、上部に何分間撮影が可能かの目安が表示されます。

10ビットHDRのProResで1分間動画を撮影した場合、HDで約1.7GB、4Kで6GBと、かなりの容量になってしまうため、このような表示が出るようになっているのでしょう。

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なお、黄色い文字で書かれた「リソース解放」をタップすると、ある程度のリソースが解放され、撮影できる最長時間が長くなるので、容量がいっぱいで撮影できない、という人は試してみるといいかもしれません。撮影後の動画には、左上に「ProRes」のマークが付きます。撮影後は、iPhone本体の場合、iMovie、Clipsでの編集が可能です。

参考:Apple ProRes や ProRes RAW の使用が承認されている製品 - Apple サポート (日本)

というわけで、今後は今まで以上にiPhoneを使った映像作品が登場することになるはずです。

iPhone 13 Proシリーズを買った皆さん、せっかくですから、今その手の中にあるもので、本格的な映像作品の制作に挑んでみるのはいかがでしょうか。

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