iPhone SEは格安SIMとも相性◎ LINE、UQ、楽天など5サービスで比較

eSIMも選べるようになり、選択肢が広がっています

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年05月21日, 午後 08:10 in rakutenmobile
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 iPhone SE 2020と格安SIM

最新性能をお下がりのボディに詰め込んで、コスパ最強のiPhoneとなった新型iPhone SE。「格安SIM」と組み合わせればさらにお得に使えそうです。ということでこの記事では、5つのブランドのSIMとの組み合わせを検証します。

格安SIM比較

今回試したのは、LINE モバイル(SoftBank)、UQ mobile、BIGLOBE モバイル(au回線)、楽天モバイル(MNO)、IIJmio(eSIM)の5ブランド。それぞれの主な特徴は、上記の表にまとめました。

詳しい人が見ればブランド選定に若干の偏りがあることが分かるかと思いますが、今回は筆者が手元に調達できたSIMで検証しているため、ご容赦ください。

■LINE モバイル(SoftBank)

LINEモバイルはソフトバンク傘下のMVNO。音声プランは月額1100円から、月3GBなら月額1480円となっています。

LINEアプリから契約状態を管理したり、チャットでサポートを受けられるのが特徴です。標準でLINEアプリのデータ容量が無制限になっているほか、オプションとして、月額プラス280円でTwitterとFacebookも使い放題な「SNSデータフリー」、480円プラスでさらにInstagramとLINE MUSICもデータカウント対象外になる「SNS音楽データフリー」も用意されています。

ソフトバンク網だけでなく、au網とNTTドコモ網のSIMも選べるため、iPhoneをどのキャリアで購入してもSIMロック解除せずに利用できる点も魅力です。今回はソフトバンク網対応のSIMカードを試しました。

▲通信設定はLINE モバイルのWebサイトからiPhone 用の構成プロファイル(設定ファイル)をダウンロードして行なう。ピクトはSoftBank表示

iPhone SEではSIMカードを挿すだけでは利用できず、接続用の設定が必要です。設定といっても、LINEモバイルのWebサイトにWi-Fi接続して、設定用の「構成プロファイル」をダウンロードする程度。面倒な文字入力はありません。アンテナピクトの表示はSoftBank。APN設定から4G LTE網を掴むまでに約3分ほどかかりました。

【LINE モバイル】

■UQ mobile

KDDI傘下のMVNO。音声通話の対応ネットワークはau網のみで、KDDIのサブブランド的な色彩の強いMVNOです(10月にKDDI本体へ吸収されることも発表されています)。

UQモバイル
▲UQ mobile SIMはiPhoneなら設定不要。スムーズに利用開始できます

料金プランはS/M/Lの3種類があり、スマホプランSなら1980円で月間3GB。無料のau ID登録で月4GBに増量されます。容量超過後の制限速度も300kbps程度と比較的ゆるく、大手キャリアのギガ切れ状態よりは、いくぶん快適にネットサーフィンできます。

iPhone SEにSIMを挿してみると、特段の設定もなくスムーズに認識。アンテナピクトにはUQ mobileと表示されました。

【UQ mobile】

■BIGLOBE モバイル(au)

BIGLOBE モバイルもKDDI傘下ですが、どちらかといえば中立よりのサービスを展開。対応ネットワークはau網とNTTドコモ網から選べます。

BIGLOBEモバイル
▲BIGLOBEもau網SIMならiPhoneでは設定不要で、挿すだけで使える。ピクトもBIGLOBE表示。親会社の実力……!!

音声プランは月間1GBで1400円から。3GBプランは1600円で、上は30GBプラン(月額7450円)までラインナップします。

特色としては「エンタメフリー・オプション」の存在があります。月額480円の同オプションに加入するとYouTubeやABEMA(旧AbemaTV)、Apple Music、Amazon Music、dマガジンなど21種類のコンテンツサービスのデータ通信が使い放題になります(なお、今回の速度検証ではエンタメフリー・オプション非加入のSIMを用いています)。

このほか、現在Webサイト限定のキャンペーンとして、音声通話SIM 3GB相当とエンタメフリー・オプションの利用料が無料となる(合計2080円×6か月分割引)アグレッシブなキャンペーンを5月31日まで実施しています。

■楽天モバイル(MNO)

楽天モバイルは4月8日にサービスを開始した自社(MNO)回線を検証。料金プランは「Rakuten UN-LIMIT」。月額2980円で、楽天エリアならデータ通信が使い放題という内容です。

Rakuten
▲楽天回線は公式にはiPhoneでの動作保証外だが、通信自体は可能

ただし、当初の300万人までは「1年間無料」(毎月2980円値引き)のキャンペーンを用意。少なくとも1年は実質0円で毎月使えることが保証された、強力な料金プランとなっています。なお、楽天エリアは首都圏など一部にとどまる状況で、それ以外の全国エリアは「パートナー回線エリア」としてau網で利用できます。が、auエリアでは月間5GBまでという制限がかかります。

楽天モバイルの自社回線は、iPhoneでは「動作保証外」となっていますが、丁寧な設定ページも用意されており、自己責任の上で使用することはできます。ただし、専用アプリ「楽天Link」の無料通話は使えず、楽天エリアにいるのかどうかを確認する手段も公式では用意されていません。また、楽天モバイルによる動作確認情報によると、緊急地震速報(ETWS)は利用不可となっています。

なお楽天モバイルは、eSIMサービスも提供しています。サブ回線としての利用なら、iPhone SE×eSIMという組み合わせも相性が良さそうです。

関連記事:新iPhone SEはeSIMデビューに最適、楽天モバイルも動作(石野純也)

【楽天モバイル】

■IIJmio(eSIM)

IIJmioは国内のMVNOとして唯一、スマホ向けeSIMサービスを提供しています。iPhone SEで“2回線目のSIM”として使える、数少ない選択肢となるブランドでしょう。

IIJのeSIM向け料金プラン「データプラン ゼロ」はサブ回線としての利用を想定した特殊な料金プラン。月額基本料金は150円ですが、 データ容量は0GB。020番号のeSIMなので、音声通話やSMSも使えません。

IIJ eSIM
▲ピクト表示はIIJ。ネットワークはNTTドコモ網に準拠しています

つまり追加容量を購入しないと何もできません。追加データは毎月最初の1GBまでが150円、2GB目からは300円/1GBと、大手キャリアの追加データよりは割安な価格設定となっており、1枚目の物理SIMは他のSIMを挿して、使い切ったときにeSIMを活躍させるのに適したプランといえます。

Y!mobileやUQmobileといった、ドコモ系以外のサブキャリア系格安SIMとの組み合わせもありでしょう。

使う時だけ1GBの容量を追加購入するスタイルです
▲使う時だけ1GBの容量を追加購入するスタイルです

eSIMの登録コードはQRコードで発行され、それをiPhoneで読み撮って登録します。QRコードを表示できる他のスマホやパソコンさえあれば、時間もかけずに発行できるのも便利なポイント。

ちなみにIIJmioのeSIMはビックカメラ(BIC SIM)でも「いいSIM」として販売されています。こちらは同じ料金で公衆Wi-Fiサービスの「ギガぞう」がセットになっているため、IIJ経由で申し込むよりもお得です。

関連記事:IIJの「eSIM」が正式サービス開始、メリット・デメリットは(石野純也)

【IIJ eSIMサービス】

【BIC SIM いいSIM】

■通信速度の検証

通信速度の検証は、計測場所の電波環境やそのときの利用状況によっても大きく左右されますので、あくまで参考情報と捉えてください。今回は1箇所で平日の11時〜12時台に検証しました。各サービスごとに3回の測定した平均値です。

なお、楽天モバイルの自社回線のみ、同日の18時台後半に場所を移して計測しています。

格安SIM比較

一般的に携帯電話は朝夕の通勤時間帯や昼休みに利用が多く、MVNOのサービスでは速度低下の影響を受けやすいとされています。しかし、今回試した5サービスについては、SNSやウェブブラウジング程度なら十分快適に行える速度を確認できました。特にau系のサブブランドのUQ mobileやBIGLOBEは大手キャリアとも遜色のない速度となっています。

ただし昨今はコロナウイルス感染症の流行により、多くの企業がリモートワークを選択している状況下となっているため、ピーク時の混雑はかえって緩和傾向になっているという可能性もあります。

■iPhone SE+格安SIMは実用的な選択肢

格安SIMというと、「速度が出ない」というイメージがつきまとうこともありましたが、ここ数年のサービス改良によって、速度面でのデメリットは改善されてきた印象を受けます。コストパフォーマンスの高いiPhone SEと格安SIMの組み合わせは、十分実用的な選択肢となりそうです。

今回は紹介できませんでしたが、NTTドコモ網ならOCN モバイル ONE、マルチキャリアのmineoや、nuroモバイル、ソフトバンクのサブブランドのY!mobileなど、格安SIMと一口に言ってもさまざまな選択肢があります。料金やサービス内容を比較して、自分にあったサービスを選びましょう。

なお、iPhone SEは3キャリアからも販売されていますが、最初から格安SIMで使う想定ならアップル直販のオンラインストアでの購入がオススメです。Apple Care+の有料サポートを追加すれば、大手キャリアと遜色ない水準の保証が受けられます。

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