AirPods

アップルはiPhone 12シリーズや値下げしたiPhone 11およびiPhone XRにて有線イヤホンを同梱しなくなりました。公式には「カーボンニュートラルな社会」すなわち環境保護のためと謳われていますが、これにより同社のAirPodsなどワイヤレスイヤホンの売上げが加速しているとの観測が伝えられています。

台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesによれば、iPhone 12シリーズで有線イヤホンの同梱を辞めたことがAirPodsやその他の完全ワイヤレスイヤホン販売を後押ししているとのこと。アップルはiPhone 12発表から数日後にネックバンド型の「Beats Flex」を5400円(税別)の低価格で発売していますが、早くも売上げに弾みが付いているとのサプライチェーン情報が伝えられています。

またAirPodsシリーズの販売も好調であり、調査会社Counterpointのデータでは2020年第2四半期には最も売れているTWS(完全ワイヤレスステレオ)製品として世界市場シェアの35%を占める勢い。競合スマートフォンメーカーもアップルの成功に続く可能性が高い、すなわちデバイスにイヤホン同梱廃止の流れが加速することが示唆されています。

さらにDigiTimes記事によれば、例年ならTWS製品の出荷は第3四半期でピークに達した後に第4四半期には減少するのが通常とのこと。しかし今年は(新型コロナ禍による)自宅勤務の人たちが家族との干渉を避けるべくイヤホンを必要としているため、第4四半期でも依然として需要が高いとのTWS関連サプライヤーの証言が報じられています。

iPhone 12シリーズに有線イヤホンが同梱されなくなることは、アップルのインサイダー情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏が早くから予測していました。その本当の狙いは「イヤホンを別売としてAirPodsの売上増に繋げる」ことと示唆されていましたが、アップルの意図はどうあれ実現しているかっこうです。Kuo氏は合わせて年末商戦でAirPodsが割引される可能性も仄めかしていましたが、そちらも期待したいところです。

Source:DigiTimes