アップルは27日(米現地時間)、2021年第1四半期(2020年10月~12月26日)の業績を発表しました。これに関連してティム・クックCEOがiPhone 12シリーズは「過去最大のアップグレード(古い機種からの買い替え需要)があった」と述べたと報じられています。
アップルの当四半期の売上高は1114億ドル、そのうちiPhoneは656億ドルと、ともに過去最高となっています。そうした絶好調のなか、クック氏は「iPhoneへの乗り換えやアップグレードについてどう考えているか」との質問に対して興味深い詳細を明かしています。
すなわち「スイッチャー(Androidからの乗り換え)とアップグレーダー(過去機種からの買い換えユーザー)の両方が前年比ベースで増加した」とのこと。より具体的には、「アップグレード人口が四半期で過去最大になった」と述べています。
さらにクック氏とCFO(最高財務責任者)ルカ・マエストリ氏はともに(iPhone 12シリーズが)アップル初の5G対応スマートフォンであり、最近までiPhoneのアップグレードを控えていた人々がいた可能性が高いため、iPhone 12ラインアップへの需要は相当あったと信じていると語っています。
またマエストリ氏は質疑応答の前に、iPhone 12の総合的な売上、特にiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxに顧客の反応が良いことにとても満足していると発言しています。ここで言及のなかったiPhone 12 miniについては「アップルを失望させた可能性がある」との調査会社のレポートもありました。
上記のように飛び抜けて好調だったiPhone販売ですが、クック氏とマエストリ氏は2人とも素晴らしい四半期がiPhoneだけのおかげではなく、iPadやサービスなどほか全てがホリデーシーズン(年末商戦)に印象的だったと述べています。2020年末には発売されたばかりのM1 Mac miniがアップルを日本デスクトップPC市場シェアの首位に押し上げていましたが、次の四半期にはMacもより大きな存在感を帯びてくるのかもしれません。