いよいよiPhone 12(仮)発表イベントが14日午前2時(日本時間)と発表された、10月の第2週。今や世界の注目は「同時に発表されるアップル未発表製品は何か」に移ろいつつある感もあります。
iPhone 12 mini(仮)は7万円台?からAirPods Studio(仮)まもなく発表?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。
新型Apple TVはA14X(仮)を搭載、ゼルダBOTWに匹敵するゲームも準備中とのうわさ
日本では今ひとつ存在感を示せていないApple TV+ですが、A14X“のような”ーーすなわちiPhone 12(仮)に搭載とみられるA14 Bionicを強化したチップ等を使った新モデルが準備中との噂話です。
有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Fudge氏がいう文脈は、アップルがゲーム定額サービスApple Arcadeに大金を注ぎ込んでいるということ。その一環としてNintendo SwitchのゼルダBOTWに匹敵するような複数タイトルを開発しており、強力なチップを搭載した新Apple TVおよび新型コントローラーを仕込み中というわけです。
そして一部のゲームはA13(iPhone 11シリーズ採用)以降のみで動くとのこと。すでにA12でも相当なパフォーマンスを誇っていたはずですが、これまでのモバイルゲームの域を超えた本格的な据え置きゲーム機に取り組む意気込みがうかがえるようです。
これに先立ち米Bloombergも「より高速なプロセッサとアップグレードされたリモコンを備えた新型Apple TV」が開発中としつつ、2021年まで出荷されない見通しと報じていました。ソニーはPS Plus、マイクロソフトはXbox Game Passといったゲーム専用機+ゲームサブスクリプションで着実に収益を上げており、その一角に食い込む意図があるのかもしれません。
iPhone 13 Pro(仮)は120Hz画面搭載、新iPhone SEは2022年春に登場かも
iPhone 13(仮)はついにノッチの高さが縮小するとのウワサ
iPhone 12シリーズの正式発表を数日後に控えるなか、早くも2013年のiPhone 13(仮)についての噂話がいくつか届けられています。
ひとつはディスプレイ専門アナリストRoss Young氏による予想。まず画面サイズは6.7インチの「Pro Max」、6.1インチの「Pro」、6.1インチおよび5.4インチの「非Pro」モデルということで、iPhone 12の予想ラインナップをそのまま踏襲するとのこと。デザインやフォームファクタに大きな変更はないとされ、2018年のiPhone XR/XSから2019年のiPhone 11シリーズへのマイナーチェンジに近そうです。
そしてiPhone 13全モデルにY-OCTA、すなわち「有機ELパネルにタッチ機能を統合する」サムスンの技術が採用されるとのこと。これはディスプレイの薄型化とコスト削減をともに実現できるしくみですが、やはりiPhone 12シリーズにも採用と見られており、大きな変更点ではありません。
注目すべきはiPhone 13 Proモデルに、ついに120Hz対応の可変リフレッシュレートProMotionディスプレイが採用される、と述べられていることです。
すでに競合他社のハイエンドデバイスでは珍しくない120Hzですが、以前からYoung氏はiPhoneでの採用には1Hz~120Hzまで調節できるLTPO(Apple Watchシリーズの常時表示を実現)が必要だと主張していました。それが今年のiPhone 12 Proシリーズでは間に合わず、iPhone 13 Proでようやく調達できるというわけです。
もう1つは画面上部の切り欠きであるノッチの背が低くなる、ということ。もはや歓迎する声をほぼ聞かないノッチは長期的に縮小される趨勢と見られていただけに、これは「iPhone 12シリーズでは小さくならず、現状維持」の意味でもあり、あまりポジティブには受け止められない感もあります。
また廉価モデルiPhone SEの後継機は、2020年春までは登場しないとのこと。Young氏が予想する「iPhone SE 3(仮)」は6.1インチの液晶ディスプレイを採用し、Touch IDおよびサブ6GHz帯の5G対応、デュアルカメラ搭載というものです。
これは5GやTouch IDを除けば、ほぼiPhone XRの諸要素を流用と言えるもの。おそらく第4世代iPad Airのように電源ボタンにTouch IDを統合してFace IDの代わりとして、そこに最新プロセッサを搭載すると思われます。
iPhone SE(2020)は4万円台~の価格でiPhone 11と同じA13 Bionicを搭載したコストパフォーマンスの高さが人気を博し、記事執筆時点ではベストセラーとなっています。またiPhone 12シリーズの中でも最小のiPhone 12 mini(仮)は6~7万円(内蔵ストレージ64GBの場合)と見られており、そこに新たな高性能の廉価モデルを投入して共食いする事態は避けられる可能性が高そうです。
廉価HomePodやAirPods Studio(仮)まもなく発表?アップルが店舗から他社製品を撤去
「アップルのオンラインストアから既存モデルの在庫がなくなると新製品が発売間近」との経験則もありますが、今回はSonosやBoseといった他社のヘッドホンやワイヤレススピーカーが実店舗からも撤去されたとの一報です。
これが噂されている廉価版かつ小型HomePodや純正オーバーイヤーヘッドホンAirPodsStudio(仮)が近々発表される可能性に結びつけられるのは、前例からいって自然なことです。
まず2014年にはApple Watchを発表した直後にFitBitのウェアラブル製品がアップルストア店頭から姿を消し、AirPodsが発売されるやBowers & WilkinsやBang & Olufsen製品が棚から撤去。そして忘れ物防止タグAirTags(仮)の噂が流れると、競合するTile製品が追い出されたとの証言もありました。
これに対してアップルはサードパーティ製の新たな周辺機器がリリースされ、顧客のニーズが変化するのに応じて、定期的に販売製品を変更しているとコメント。たしかに小売店舗が「どの商品を販売するか」は裁量の範囲内であり自由とは言えそうです。
廉価版HomePodもAirPods Studioも、来る14日のiPhone発表イベントでお披露目と予想されています。うち後者については、有名リーカーJon Prosser氏が「350ドルと599ドルの2バージョンがある」とツイートしていますが(レンダリング画像は高級版のほう)iPhone以外のOne More Thingがいくつになるのかは興味深いところです。
AirPods Studio 🎧
— Jon Prosser (@jon_prosser) October 9, 2020
The renders that I shared last month seem to be the luxury variant — made of leather/metal.
I’m being told they’ll retail for.... $599 😳
There will be another sport-like variant made of cheaper materials for $350.
They WILL NOT be at the October 13 event. https://t.co/awunRlGrD4 pic.twitter.com/le2cfmlC9P
忘れ物防止タグAirTags(仮)はiPhoneイベントで発表ナシ、2021年3月に延期のウワサ
きたる14日のiPhoneイベントで発表が確実視されていた、アップルの忘れ物防止タグAirTags(仮)。9月のイベントでも姿を見せず今度こそ……と期待されていたものの、またしても2021年3月まで延期されたとの噂話です。
1年以上前から手がかりが見つかっていたAirTagsは、アップル自らが公式動画に名前を出したこともあり「公然の秘密なのに、いつ出るのか」という域に達しています。有名アナリストMing-Chi Kuo氏も2020年末までに数千万台が出荷されると予想し、日経も9月時点で生産中と伝えていただけに、今回も発表がないとすれば意外な事態と言えます。
iPhone 12(仮)全モデルの詳細情報がイベント直前にリーク。先に6.1インチ2モデル発売、miniは7万円台か
iPhone発表イベントまで数日というタイミングで、大型のリーク情報が発信されました。噂の出どころは、アップル未発表製品の予想的中率が97.8%ともいわれる「Kang」というリーカーです。
おおむね従来の噂を裏付けるものばかりで、iPhone 12(仮)やiPhone 12 mini(仮)といったエントリーモデル2つの価格が50ドル上方修正されています。
そして6.1インチ2つ、すなわちiPhone12とiPhone 12 Pro(仮)が16~17日に予約開始で23~24日に発売。かたやiPhone 12 miniとiPhone 12 Pro Max(仮)の最小&最大モデルが11月13~14日に予約開始、23~24日に発売という見通しは、「2モデルずつ、2段階に分けて発売」の中での「どのモデルが先に発売されるか」に今度こそ終止符を打つのかが注目されます。
そんななか、あまり明るくない予測が「米国向けモデルのみが高速なミリ波をサポート」というもの。iPhone発表イベントの告知にあった「Hi,Speed」は5Gによる通信スピードの高速化を示唆していると見られていますが、日本向けモデルがミリ波なしのサブ6GHz対応(ミリ波より低速だがカバー範囲が広い)に留まれば、盛り上がりつつある国内の5Gブームに水をかける可能性もあります。
ほかProモデルにはLiDARスキャナ(3Dセンサー)搭載、DeepFusionやナイトモードの改善などカメラ周りの進化が予想されていますが、5Gに関しては予想が外れるよう祈りたいところです。、