今年のフラッグシップiPhone 12(仮)のうち最高級モデルPro Max(仮)に120Hzディスプレイが搭載されるか否かについては諸説あり、概ね「アップルは前向きに奮闘しているが、搭載しないまま出荷する可能性が高い」との方向に傾きつつありました。
ギリギリまでどうなるか予断を許さなかったなか、「120Hzなしで量産が始まった」との噂が伝えられています。
最新情報を届けているのは、先日もiPhone 12 Pro Max(仮)の設定アプリ画面をシェアしていたJon Prosser氏です。そこでは120Hz表示に言及されていましたが、新たなツイートでは「120Hzは量産されなかった」と述べています。それと合わせて「今週、量産が始まった」ともつぶやいており、つまりは120Hz抜きで出荷されると解釈できます。
Mass production started this week btw
— Jon Prosser (@jon_prosser) September 11, 2020
従来のiPhone画面が60Hz(1秒間に画面を60回書き換え)に対して、120Hzは倍に当たるもの。iPad Pro(2017)以降ではProMotion技術と称して採用済みで、滑らか表示やApple Pencilのすぐれた追従性を支えています。すでにサムスンのGalaxy Note20など他社スマートフォンにも搭載されており、今年のハイエンドiPhoneにも一部ユーザーから強く期待されていた仕様ではあります。
アップルが他社との競合のためにも120Hz搭載を望んでいたことは、ほぼ定説。しかし「なぜ搭載されないか」に関してはいくつか説があり、1つはApple Watch Series 5の常時表示=省電力を実現しているLTPO技術が2021年まで導入できる見込みがないこと。もう1つは120Hzディスプレイを駆動するICチップの調達が遅れていることでしたが、理由はどうあれ見切り発車されるもようです。
またProsser氏は以前もiPhone 12が10月中旬に発表されると予想していましたが、それを再確認しています。
For the “Time Flies” event on the 15th, what I’ve been told is coming for sure is:
— Jon Prosser (@jon_prosser) September 11, 2020
Apple Watch SE
Apple Watch Series 6
(or Apple Watch & Watch Pro)
iPad Air 4
iPad 8
I’m sure there might be more, but that’s the main focus of the event.
No iPhone or AirPods Studio
16日(米現地時間で15日)のイベントではApple Watch2つ(Series 6(仮)と廉価モデル)、第4世代iPad Airと第8世代エントリーモデルiPadが発表され、新型iPhoneやAirPods Studio(Beatsブランドではないオーバーイヤーヘッドホンの仮称)もナシとのこと。もしもiPhoneがお披露目されたら驚くとまで言っています。
iPhone 12 went into mass production this week.
— Jon Prosser (@jon_prosser) September 11, 2020
iOS 14.1 won’t be complete until 10/9.
They still have to install 14.1 on all the units.
It’s literally impossible for them to ship these phones until mid-late next month.
Would be shocked if they announced iPhone at the event.
上記ツイートでは「iOS 14.1は10月9日までリリースできず、iPhone 12はそれを搭載するため10月後半まで出荷はあり得ない」とも述べています。裏返せばiOS 14はiPhone 12発表より先に、もしかしたら16日のイベント直後にリリースされる可能性もありそうです。
Source:Jon Prosser(Twitter)
Via:AppleInsider