iPhone 12とiPhone 12 Proの搭載バッテリー容量は同じであり(ともに2815mAh)前年モデルのiPhone 11およびiPhone 11 Pro(3110mAhと3190mAh)よりも小さくなっていることが判明しています。その一方で新たなSoCのA14 Bionicは前世代よりも低消費電力がうたわれており、単純にバッテリー容量=バッテリー持続時間を意味するわけではありません。

では、実際にどれほどのバッテリー持続時間を期待できるのか。スマートフォン情報サイトPhoneArenaが競合他社の各種スマートフォンも交えてさまざまな用途で検証し、ゲーマーにとっては余り望ましくないテスト結果を報告しています。

まずWebブラウジングテストでは、iPhone 12 Proは昨年モデルiPhone 11 Proよりも約4時間も上回る結果に。かたやiPhone 12もiPhone 11より約1時間も長持ちしています。しかし他社デバイスと比べれば飛び抜けているわけではなく、ようやく大容量バッテリーを積んだAndroidスマートフォンに追いついてきたという印象です。たとえばGoogle Pixel 5は4000mAhもの容量を誇っているため、その7割のiPhone 12 Proは善戦したといえそうです。

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次にYouTube動画再生のバッテリーテスト。サムスン製デバイスはこの方面でのバッテリー持続時間に優れている傾向があり、Galaxy S20とGalaxy S20 FEともiPhone 12とiPhone 12 Proに大きな差を付けています。一方iPhone内で見れば、iPhone 12 ProはiPhone 11 Proを少し上回ってはいるものの、iPhone 12はiPhone 11よりも短くなっています。

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そして最大の驚きが、iPhone 12 ProとiPhone 12が3Dゲームでのバッテリーテストで貧弱な結果を出していることです。いずれもわずか3時間弱で、競合他社デバイスはおろか昨年モデルの半分以下となっています。

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テスト担当者によれば、『Call of Duty Mobile』や『Minecraft』といったさまざまな3Dゲームをプレイしたところ、どちらの場合もiPhoneは熱を帯び、バッテリーは信じられない速さで消耗。そしてプレイを止めて通常の使用に戻ると、iPhoneは常温となり、バッテリー消費も正常化したとのことです。そこからiPhone 12シリーズに搭載されたA14 Bionicチップと、多くの人気3Dゲームの間には何らかの問題があると推測されています。

A14 Bionicは最新の5nmプロセス技術により集積度が向上し、全ての領域でパフォーマンスと電力効率が向上していると公称されています。とはいえ、スマートフォンの実力はハードウェアとソフトウェアが合わさって引き出されるもの。3Dゲームでの省電力の改善は、iOS 14側の最適化をしばらく待つ必要があるのかもしれません。

Source:PhoneArena