LEO satellite
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次期iPhone 13(仮)は9月半ばに発表と予想されているなか、低軌道(LEO)衛星通信機能が搭載され、LTEや5Gの電波が届かない地域でも通話やメッセージの送信が可能になるとのアナリスト予測が報じられています。

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏の投資家向けメモによると、iPhone 13シリーズにはLEO衛星に接続できるハードウェアが搭載されるとのこと。「関連するソフトウェア機能が有効になれば」と但し書きされており、発売後のソフトウェアアップデートを待つことになるとも示唆されています。

具体的には、iPhone 13にはLEO通信に対応するようカスタマイズされたX60チップ(クアルコムの5Gモデム)が搭載されるとのことです。他のスマートフォン各社については、衛星通信に必要なX65チップ(今年2月に発表済み)の採用を2022年まで待つとされており、iPhone 13は一歩先を行く模様です。

LEO衛星通信を使ったインターネット接続サービスとしては、SpaceX社の「Starlink」をご存知の方も少なくないはず。そちらは2015年にプロジェクトが立ち上げられ、すでに1500基もの衛星が打ち上げられており、2020年には地域限定でパブリックベータテストが開始。つい先日も、イーロン・マスク氏が「端末が10万台出荷された」とツイートしていました

さてKuo氏によれば「技術的にもサービスの範囲的にも、アップルと協力する可能性が最も高い」LEO衛星通信プロバイダーはGlobalstarとのことです。クアルコムがGlobalstarと協力して、将来的にX65モデムでn53バンドをサポートすることは公式に発表済みです。ちなみにGlobalstarが展開する「圏外知らず」端末のSPOT Xについては、こちらのレビューをご参照ください

では、ユーザーはどうやってLEO衛星通信を利用できるのか。Kuo氏いわく「最もシンプルなシナリオ」は、個々のネットワーク事業者がGlobalstarと協力することだと説明しています。つまり個人が追加の契約や支払いせずに、通信キャリアを通じてGlobalstarの衛星通信サービス利用できるというわけです。

iPhone 13が衛星通信に対応するとは唐突な話にも思えますが、実は2年近く前からアップル社内に研究チームが作られたとの噂話もありました。Kuo氏は、LEO衛星通信はネットワーク業界への影響という点では5G ミリ波に匹敵する技術であり、アップルがこの2つの技術を活用するかもしれないと付け加えています。

さらにKuo氏は、アップルが将来的にLEO衛星通信をより多くのデバイスに導入し「革新的な体験を提供する」ことを計画しているとも述べています。そこには噂のMR(複合現実)HMDや電気自動車、その他のIoTアクセサリーなどが含まれる可能性があるとのこと。

遠い将来の話はさておき、近日中に発売と見られるiPhone 13が「圏外知らず」になるのは大きな強みとなるはず。その一方でiOS 14.7.1では多くの海外ユーザーが「iPhoneが圏外のまま」と報告していましたが、そうした不具合もなくなるよう期待したいところです。

  

Source:MacRumors