new Face ID
FrontPageTech.com x RendersByIan

現行のiPhoneの持つ顔認証のFace IDは、高速なロック解除と堅牢なセキュリティを実現していますが、一方では厳密性ゆえにマスク着用など「顔の一部を隠す」ことには対応しきれていません。そのため、iOS 14.5以降では「Apple Watchによりロック解除」という妥協策が追加されています。

そんな状況に対応すべくアップルは、マスクしたまま、あるいはメガネが曇った状態でもロック解除できる、新たなFace IDハードウェアをテスト中との噂が報じられています。


このウワサの発信源は、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)のJon Prosser氏です。

Prosser氏は自らのサイトFrontPageTech.comにて、アップル社内でiPhone 12にぴったりフィットするケースを使って、より高度なFace IDハードウェアを試験していると述べつつ、レンダリング画像(本物の試作品にはアップルの識別番号が付いているため、漏えい元を秘密にする配慮から)を公開しています。

new Face ID
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このケースを使うと、iPhoneは内蔵システムの代わりにケース側のFace IDシステムを使うしくみと説明されています。


そしてProsser氏によれば、試作品のFace IDパーツ配置は、前に入手した次期iPhone 13(仮)のCADファイルにあるレイアウトと正確に一致するとのこと。具体的には、試作品のFace IDはiPhone 12よりも幅がかなり狭い一方で、iPhone 13で予想されている横方向に小さくなったノッチ(画面上部の切り欠き)と符合するというわけです。

しかしテスト用に、なぜわざわざ外付けのFace IDケースが用意されたのか。Prosser氏いわく、できる限り多くのデータを収集すべく大規模なテストが行われたため、とのことです。

こうすることで、アップルは未発表のiPhoneを配らずに、多くの従業員に新型Face IDを試してもらえるからと述べられています。


さて、テストに参加した従業員らは、フェイスマスクやメガネなどを様々な組み合わせで試したそうです。その結果、マスクをしていても、Apple Watchの助けを借りなくても、たとえメガネが曇っていても、Face IDをロック解除できたと伝えられています。

ちなみに、かつてアップルはマスクしながらロック解除できないかとの質問に「Face IDは目、鼻、口が見える状態で機能するように設計されています」と回答していました。つまり目が隠れる曇ったメガネや、鼻や口を覆うマスクはFace IDの天敵ともいうべき存在のはずで、技術的にどうやって回避しているのかは気になるところです。


さてProsser氏は上記の通り、この試作版Face IDが次期iPhone 13のそれに酷似していることを強調しています。そう言いながらも、改良型Face IDがiPhone 13に搭載されるのか、それとも将来モデルに搭載されるのかは明らかにしていません。

またProsser氏は、iPhone 13では改良版Face IDがすぐ利用できない場合は、発売後のソフトウェアアップデートで導入されるかもしれないと示唆しています。すなわちiPhone 13に必要なハードウェアは載せておくものの、ソフトウェアはテスト中のため、完成しだい配信するということかもしれません。


Face ID搭載iPhoneでは、Apple Watchとの併用で確かにロック解除はできるものの、Apple Payなど決済手段が利用しにくい弱点は残されています。

そのためフラッグシップ機にもTouch ID搭載を待望するユーザーも多く、実際にアップル社内でテスト中との噂もありましたが、このように「マスク着用や曇りメガネにも対応する」Face IDが投入されれば、不満は解消されていきそうです。

Source:FrontPageTech.com

via:MacRumors