satellite iPhone

昨日、次期iPhone 13(仮)には低軌道(LEO)衛星通信機能が搭載されるとの噂をお伝えしたばかりです。その続報として「LEO衛星通信が可能なハードウェアは搭載されるが、あくまで緊急用であり、発売直後には対応していない可能性がある」との予想が報じられています。

アップルの内部情報に精通するBloombergのMark Gurman記者によると、アップルは緊急時のユーザー支援に力を入れているとのことです。たとえば通常の電波が届かない遠隔地であっても、衛星を通じてファースト・レスポンダー(救急救命士や消防隊員など、災害や危機に最初に対応する人)にメッセージを送れるというわけです。ただし「来年までに準備が整うことはないだろう」とも但し書きしています。

Bloombergは約2年前、アップルが衛星通信の研究に取り組んでいるとの噂を伝えていました。それが有名アナリストMing-Chi Kuo氏による上記のレポートをきっかけに、再燃したかっこうです。

Gurman氏いわく、アップルは衛星通信を利用した2つの関連機能を開発しているとのこと。ひとつは「メッセージ」アプリに、電波が届かない場所でも緊急サービスや親しい友人に連絡できるようにする緊急メッセージ機能を統合すること。最終的には電話もサポートされる可能性があると述べられています。

もう1つは、飛行機の墜落や船の沈没などの大規模な緊急事態に対して、より直接的な報告を行う仕組みです。つまり個人的なSOSと災害報告の2段構えになるもようです。

衛星に接続するには、ユーザーが屋外にいる必要があるとのことです。信号を受信するのに1分ほどかかることもあり、衛星通信を利用できるかどうかは地域の法律によるなど、かなり踏み込んだ内容にも言及されています。

iPhone 13は、おそらく9月に開催されるオンラインイベントで発表されると予想されています。その場で衛星通信機能を先にお披露目するかどうかは、記事執筆時点では不明です。アップルが新製品やサービスを正式発売前に予告したものの、結局は実現できなかった前例もあります。

最も有名なのが、2017年9月に発表したワイヤレス充電マットAirPowerでしょう。それから1年半が経った2019年3月、「高い要求水準を満たすことができなかった」として発売中止となりました

通信キャリアの電波が届かない地域でも繋がる衛星通信は、緊急事態に絶大な効果を発揮するはず。Apple Watchの心電図アプリや転倒通知機能が多くの命を救ってきたように、iPhoneにも本機能が備わって活躍できる未来がくるよう祈りたいところです。

Source:Bloomberg

via:9to5Mac