Touch ID

今年はじめ、次期フラッグシップiPhone 13(仮)に画面内Touch ID(指紋センサー)搭載が検討されているとの噂がありました。その続報として「確かに社内でテストはしていたが、今年は採用されない」との観測が伝えられています。

アップルの社内情報に精通するBloombergのMark Gurman記者は、「Power On」ニュースレター最新号にて「アップルは次のフラッグシップiPhoneのために画面内Touch IDをテストしていましたが、今年はそれが採用されることはないでしょう」と述べています。

なぜかといえば、それは「アップルがハイエンドのiPhoneではFace IDに全力を注いでおり、長期的な目標はディスプレイ自体にFace IDを実装することだと考えている」ためとのことです。つまり画面内に指紋センサーを埋め込む技術の研究は進めているが、それはiPhone 13のようなフラッグシップ機のためではないというわけです。

Gurman氏いわく、アップルはサムスンのGalaxy Z Fold3 5Gにおけるアンダーディスプレイカメラ(画面下に自撮りカメラを置く)ようなものを計画しているそうです。もっともGalaxy Z Fold3の画面下カメラ部分のディスプレイはピクセル数が少なくて目立ちやすく、自撮り画像は少しモヤッとしているとの報告もありました

ともあれGurman氏によれば、アップルは今後Face IDとTouch IDについて、エントリーレベル(廉価モデル)とハイエンドiPhoneの戦略を考えているとして、2つの可能性をあげています。

  • ハイエンドモデルは画面内にFace IDを搭載し、廉価モデルはノッチ(画面上部の切り欠き)にFace IDを搭載する

  • ハイエンドモデルはやはり画面内Face IDを搭載し、廉価モデルは画面内Touch IDを搭載する

すなわちアップルは今後もFace IDを採用し続けていく一方で、廉価iPhoneには画面内Touch IDを追加する可能性がある模様です。

こうした「ハイエンドiPhoneにはFace IDを採用しつつノッチをなくす」見通しは、有名アナリストMing-Chi Kuo氏もおおむね一致しています。Kuo氏は2022年のiPhone 14 (仮)に付き、少なくともProモデルではパンチホール(Face ID関連パーツや自撮りカメラを画面下に置き、ディスプレイに穴を開けて視界を確保する)が採用されるとの予想を述べていました

もしもGurman氏の展望が正しければ、今後はiPhoneすべてが顔認証に移行し、高級モデルは全画面デザインで廉価モデルはノッチありということで、ノッチの有無で線引きされるかもしれません。

しかしFace IDは新型コロナ禍のもとでマスク着用時に不便なことが多く、「マスクしたままFace ID対応iPhoneでもロック解除可能」という新機能でもApple Payなどが生体認証で決済しにくい弱点は残っています。できれば廉価モデルでは、画面内Touch IDないしは第4世代iPad Airのような「側面電源ボタンにTouch ID内蔵」を望むユーザーも少なくなさそうです。

Source:Bloomberg

via:9to5Mac